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2015年7月19日 - 2015年7月25日の5件の記事

2015.07.22

(教員免許更新)II-4:子どもの心理的発達

『教育の最新事情』
第Ⅱ部 子どもの変化と子どもの理解 
第4章 子どもの心理的発達

無藤 隆(白梅学園大学教授)

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◎子どもおよび子どもを囲む社会の変化の状況
・少子化(=子どもの数が減る
・メディア,特にテレビゲームの普及などが大きく影響
 →外遊びの時間がかなり減少→運動能力の低下のケースも
・同年代・異年齢の大勢の子どもが集まるという場の減少
 (自分と異なった考え方や生活態度が異なる人との接する機会の減少
 →コミュニケーション力の伸び悩みへの懸念
・携帯電話やインターネットの普及←→対面でのコミュニケーションが苦手&夜更かし・寝不足を助長

○少子化で子どもが大切にされる。学費をかけられる。父親(働く保護者)との交わりの時間も長めに取れる

|これらを、幾つかの調査データを裏付けにしての説明(^^)
|(今回は全体的に、様々なデータを根拠とした説明が多く、好印象です!)
|特に、ネットの普及とその利用(例:1日のメールの送受信数)の
|データは、子どもの実態の推測を強めに裏付けると思われます。

▼他国と比べた際に、日本には下記のような子どもが多い。
自信や自己肯定感(自尊感情)を持てない子ども
●将来への夢や希望や向上心を高く持たない子ども
●親から躾を受けていない(規範意識が不足している)子ども

◆子どもの教育や文化活動にお金をかける傾向。
しかし家庭、つまり親の経済的文化的環境の格差は大きい
貧困は,種々の要因の一つとして,おそらく小さい時期から学力差や文化力差(それがいずれ学力や学習意欲に違いをもたらすだろう)が見られるだろう。

◎脳科学的根拠はどこまで?
◆脳科学的な実証的データが増えており、統制機能の重要性等を明確にしてきたが、現行の学校教育に対して積極的な提言材料になる程ではない。
|比較的、新生児や障害のある人についての教育の検討材料にはなっている。

◎発達心理学から見た新知見
◆発達心理学から見て、素朴理論の成立とその学習へ(科学的なものへ)のつながりについて理解が進んでいる。

|こちらのデータも、物理教員として面白いと思います(^^)

◆人間にとっての感情(情動の制御の仕方など)の重要性について理解が進んだ(脳科学の知見の増加、など)。
→個人差への対応が重要

|動画では「実行機能の発達」「作業記憶(と挙手)」に関して、
|データと共に解説がなされています。

◆発達の不適応について、子どもの様子から見いだせることが必要となっている。
例えば,非行行動の調査では,子どもの能力要因(情動統制など),家庭の要因(不適切な養育や貧困),友人関係の要因(友達に誘われる、など),メディアの要因(特にネット環境),生活習慣の要因(昼夜逆転)などが関係。

|それを踏まえて(逆手に応用させて)問題解決に繋げることも!

◎教育心理学から見た新知見
◆学習の6つの原則
(1)学習には時間と努力と動機付けを要する
(2)集中できる幅は短い
(3)分散練習(=日々、少しずつコツコツと)の方がまとめた練習(詰め込み)より有効である
(4)既有の知識は強力な影響を与える
(5)心はマルチメディアによく反応する
(6)学習には心が能動的に働かねばならい

◆教育心理学から見た新たな知見として、「既有知識+新たな情報で知識ネットワークを構築する」、「学習方略(学び方の工夫付け)の育成」、「メタ認知(自分の考えき気づき、自覚する力。小学時代に発達する)を促す多様な方略の活用」などがある(←効果が様々である)。

これらの情報を、授業場面の中で改善・工夫に役立てて欲しい!

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(教員免許更新)I-3:教職専門性の発達

『教育の最新事情』
第Ⅰ部 社会の変化と教師の現代的役割
第3章 職専門性の発達

今津 孝次郎(愛知東邦大学教授)

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◆教職専門性の変遷
(a)1960~80 年代:「専門職性professionalism」をめぐる議論
 (教職全体の〈地位〉の問題)(←教師は「対人関係専門職」)

(b)1980 年代以降:「専門性professionality」の議論
 (教育行為にどれだけの専門的知識・技能を用いるかという教師個人の〈役割〉の問題)

(c)1990 年代:「学校改善 school reform」の文脈での探究される。
 (教育行為の協働性を基盤に、学校改善の達成を通じて教職専門性が実現するという教師集団の「協働性 collaboration」の問題)

◆日本の「教職専門性」をめぐる考え方、特徴
1.「教職専門性の発達」よりも「資質能力向上」ないし「力量形成」あるいは「職能開発」と呼ばれることが多い。
2.学校改善が志向される場合も,教師の実践性を強調することがほとんどで、学校が抱える問題や課題を継続的に研究する「探究心」がそれほど注目されない。
3.学校現場では従来から教師の「協働性」が重視されており(何かあれば「教師集団」の問題だ!、と最初から教師集団の協調性・同僚性に目を向けられている),最近でも「同僚性」の大切さが主張されているにもかかわらず,「資質能力」の要素として十分に位置づけられてはいない。

◆教員個人の資質と能力を構成する6つの要素
[A側は能力;個別具体的場面で発揮される力量]
A 勤務校での問題解決と課題達成の技能。
B 教科指導・生徒指導の知識・技能。
C 学校・学級マネジメントの知識・技能。
D 子ども・保護者・同僚との対人関係力。(協調性・同僚性・協業)
E 授業観・子ども観・教育観の練磨。
F 教職自己成長に向けた探究心。
[F側が資質;資質に根ざした基礎的態度]

☆教職専門性発達のプロセス
◆教師のライフステージの三段階
a 教職の資格を得るための基礎的教育を受ける「教員養成」の段階。
b 教員採用試験を受けて合格し,「新任研修」を受ける段階。
c 本格的に教職をスタートして以降,そのつど「現職研修」を受ける段階。
 (「資質・能力」向上と教員研修のプログラムが、様々にある)

| やる気20代
| 行動力30代(キャリア後半への見通しをつける研修、10年研修)
| 企画力40代
まとめ役50代(20年目研修)

☆教職専門性の発達と教員評価
◆教員評価の類型
1:個人モデル(教員個人の業績を対象とするか)と協働モデル(教員集団による実践の達成や学校実践改善を対象とするか)
2:ある時点での勤務成績の査定(管理職による他者評価(←勤務評定とは違う))であるか、一定期間後の変化に対する評価(自己評価)であるか
3:評定や評価が報酬(昇給や昇任などの処遇)に直結する(人事モデル)か否か(発達モデル)

 「協働性」によって学校が抱えた問題の解明と解決に向けて教師がさまざまな側面で変化するプロセスを「自己評価」する(&次の目標を設定する)ことこそ重要になってくる。
|前提として「評価」と「査定」を分けて考える。

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2015.07.20

(教員免許更新)I-2:社会の変化と教師の役割

『教育の最新事情』
第Ⅰ部 社会の変化と教師の現代的役割 
第2章 社会の変化と教師の役割

陣内 靖彦(東京学芸大学名誉教授:2015年2月ご逝去)

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《我が国における“教師像”=「教師らしさ」とはなにか?》を、少年漫画に描かれた教師像を材料にして考える、とういアプローチです。3つの類型が挙げられています。
(1)師範的教師像(例:『赤銅鈴之助』の千葉周作先生(←指導者))
(2)仲間的教師像(例:『東大一直線』の「チョンマゲ」(←同行者))
(3)アウトロー(不良)的教師像(例:『GTO』の鬼塚英吉(←代行者))

マンガは、子どもの視点から描きやすいですから(^^)
|その他、テレビドラマや小説にも、色々描かれています

次に、この国において、《教師はいかに語られてきたか》について、3タイプ挙げられています。
(1)人物論(人格論・精神論)←戦前
 理想的な教師の人物像を描くもの(人格の高潔さ、子どもの模範
(2)職業論(制度論)←高度成長期まで
 教師聖職者論(自民党)、教師労働者論(社会党(当時))、教師専門職者論(ILO・ユネスコ)、など
(3)教育行為論←高度成長期以降(成熟期)
 1980年代半ばからは,不登校,いじめ問題,校内暴力など学校問題が頻発して、職業論ではカバーできない「学校はいったい何をするところなのか学力をつける?集団生活の訓練をする?人材の養成と選抜をする?)」&「社会が教師に期待する役割とは何か教育サービスの提供)」という観点が、改めて問われだした。

 最後に陣内先生は、これからの時代に求められる教師像の将来様々な選択肢があるが…)を展望する上で、まずは教員給与(教員という職業の社会的処遇)に着目し、またアメリカの教育社会学者モーラーが提案した「人格的リーダーシップ」と「制度的リーダーシップ」から示唆を得て、その末に「新しい専門職者集団」(教師←プロ(超人)的教師像?)(例:『ドラゴン桜』『暗殺教室』)としての教師像を参考にして頂くべく提案したい、とのことでした。

「教員」+「師匠」=「教師」
|上記3つを区別して考えるべき、とのこと。

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(教員免許更新)I-1:学校の変容と教職の現代的課題

『教育の最新事情』
第Ⅰ部  社会の変化と教師の現代的役割
第1章  学校の変容と教職の現代的課題

秋田 喜代美 先生(東京大学教授)

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 学校教育の量的拡大の時代だった、人材育成を主とする20世紀の教育から、一元的な受験体制(選抜を経てより高度な大学や近代的な就職)や近代的な学力や学習のありかた自体が問い直され、質の革新が求められてる。
 しょっぱなから「反転授業」が出現(^^;(←機器類等、学びの環境の変化

|そうか、一斉講義型授業は、
身分が違っても一律に学ぶことがとても大きなメリットだった時代には
相当な役割を担っていたんだな。そりゃそうだよなぁ(^^;

|講義動画では、教科書に掲載された挿絵の変遷(明治~現代)を見て
|教員の変遷(服装や表情の変化が顕著)、生徒の様子、学びの場所が
|変化している様子が確認できる。

|講義動画の中で、自宅から授業を録画した動画を「まなぼー画」
|名付けらたサイトで復習する様子が紹介されているのですが、
どちらの中学校さんの実践なのでしょうか(^^;?

 社会の変化に伴って, 学びの質の保障を考えていくことが求められている。
 対応ポイントは3点
1.確かな学力の定着と活用
2.学力格差への対応(←学ぶ子どもたちの幸せの差を生じさせないように)
 →教師と生徒の関係を改善する(公平、援助、【生徒の達成感や満足感に関心がある(←現在も低い)】)ことで対応に繋げる!
 (「格差なく、落差なく、段差なく」)
3.(情報化社会,知識社会における)学ぶ内容の高度化への対応

 そのために「学びの質を保証」するための学校の変容、具体的には国レベルでは、学習指導要領の改定が行われるが、地方(教育の現場たる末端)においては、各地方自治体や地域,学校,そして教師が各々どのように対応していくかもまた問われてきている

 その末に「学びの専門家」たる教師の変容、すなわち、時代に変遷に合わせて教師自身が学び続けることで、子どもの生活と心を育む姿勢(安心,居場所感のある学級や学校づくりと、集中没頭できる学習時間の保障)と、学びあう組織と文化を創造(リーダーシップを分かち持ち,学びあう効果的な学校組織を創りだしていく役割)が求められている。

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2015.07.19

1日1つじゃ間に合わない!教員免許更新講習

 今年は、教員免許更新の年なんですbearing

 ということで、放送大学を活用することにしましたcoldsweats01

 受講するのは

教育の最新事情(15コマ)』
学校経営(8コマ)』
情報社会に対応した学校教育(8コマ)』
現代の生徒指導(8コマ)』

です。
 足して39コマですよね。

 そこで、夏休み(正確言えば、修了認定試験のある8月23日(日)まで)、出張等で学習に費やせない日を除いて、何日あるのかを数えてみたら、28日しかなくて、1日1コマでは11日足りない、という事実に先ほど気づいた、という有り様でして…

 早速、夏休みの日程を見直して、今のところ予定が1つもない日の11日間は、午前・午後と1日2つに取り組むことにして…

 予定を立てるって大事だsign01と、改めて思った次第ですbearing

 

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