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2015.08.01

(教員免許更新)IV-13:学校の法律問題

『教育の最新事情』
第IV部 学校の危機管理と組織的対応
第13章 学校の法律問題

坂田 仰(日本女子大学教授)
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1 .視点…スクール・コンプライアンス

例:体罰法制(禁止事項)がありながら、現場では「必要悪」としての体罰が行われている=コンプライアンス意識の欠如

→時代とともに、学校観が変化している(学校に対して厳しさを増す社会の視線)

学校教育…「法の網」の中で行われている
 ⇒統一的価値に立脚

2 .学校教育の法化現象

・法化現象I:フォーマルな手続きによる異議申立ての増加
担任を中心としたボトムアップ型の問題解決システムが機能しにくい状況

・法化現象II:司法解決への期待(教育訴訟の増加)
当事者同士で争われた事案にまで学校の管理責任が問われるようになっている

⇒「 学校,教職員との関係を,“信頼”といった情緒的なものではなく,“権利・義務関係”として法というプリズムを通して考えようとする人々の増加,言い換えるならば権利・義務関係が「校門を超えて」学校運営,教育実践にまで及び始めた現在,「教育法規不要論」はもはや存在する余地がない。厳しい見方をすれば,教員の一挙手一投足が,法に照らして保護者,地域住民によって吟味される時代が到来している。」

3 .トピックス(教育裁判から学ぶ)

・教員が「原告」側から「被告」側へと、教育訴訟の構造転換が起こっている。
《トピック例》
 1 )体罰(←外部指導者が当事者になっている事案も…)
 2 )いじめ防止対策推進法

|動画では、東日本大震災の幼稚園の送迎バスの例と
|プール飛び込み事故国家賠償請求訴訟の例の説明も。

4 .まとめ (↓以下、テキスト引用(省略なし)↓)

「 現在,「慣習」に浸り「法」を軽視する独特の「学校文化」に対して,厳しい批判が加えられている。学校を開き,保護者,地域住民の学校運営への参画を求めることが強調される中,学校がその説明責任(アカウンタビリティ)を果たしていくためには,まず,「慣習的学校運営」からの脱却と,「法規に基づく学校運営」という基本姿勢の再確認から始める必要がある。学校運営における「建前」と「本音」を合致させること,言い換えるならばスクール・コンプライアンスの徹底はそのスタートラインであることを忘れてはならない。」

→リーガルマインドの重要性(誰が「法の番人」を務めるのか?)

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追伸・私見

 学校教育が「法の網」の中で行われていることを、学校側、即ち教員側も自覚したほうがいいでしょう。

 同時に、将来大人になることを踏まえて生徒の側も、(社会人としての)保護者の側も、自覚したほうが良さそうに思えました。

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