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2015.08.11

(教員免許更新)情報社会6:情報モラル教育

『情報社会に対応した学校教育』
第6章 情報モラル教育

堀田 龍也(東北大学教授)
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1.情報モラル教育とは
1)児童を取り巻く情報環境と情報モラル教育の必要性

「・ 特にインターネットやケータイを子どものうちから経験する世代であることを常に念頭に置く必要がある.」

教員は大人になってから、これらのメディアがなかった頃の
判断の仕方を知った上で、新しいメディアを受け止めている。
|しかし子どもたちは、(場合によっては)常識が十分に発達して
いないうちに新しいメディアを使っている。
|より良く使って生活を豊かにするつもりが
行き違いなどのトラブル、犯罪、「学校裏サイト」「ネットいじめ」
などに巻き込まれて、児童生徒が被害者となる深刻なケースも…

2)情報モラル教育の定義と範囲

「・ 情報モラルとは,「情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度」とされている(新学習指導要領解説総則編より).」

「・ 情報技術や情報社会の特性を知らないままでメディアを利用すると,そのつもりがなくても結果的にモラルを逸脱した行為や,安全を脅かす行為になってしまう恐れがある.」

「・情報モラル教育の範囲
 - 他者への影響を考えること
 - 人権,知的財産権など自他の権利を尊重すること
 - 情報社会での行動に責任をもつこと
 - 危険回避など情報を正しく安全に利用できること
 - コンピュータなどの情報機器の使用による健康とのかかわりを理解すること」

3)情報モラル教育の学習活動

以下6点を考えさせる学習活動
1.ネットワークを利用する上での責任
2.違法な行為をもたらす問題
3.知的財産権などの情報に関する権利を尊重することの大切さ
4.トラブルに遭遇したときの主体的な解決方法
5.基礎的な情報セキュリティ対策
6.健康に害するような行動

2.情報モラル教育の学習指導
1)情報モラル教育の5 分野
(←情報モラル指導モデルカリキュラムより)

「・情報社会の倫理
 ・法の理解と遵守
 ・安全への知恵
 ・情報セキュリティ
 ・公共的なネットワーク社会の構築」

|新学習指導要領のものと内容的に同じ

2)情報モラル教育の発達段階

「・一概に語ることはできない.
 - 同学年でも,メディアへの接触の度合いは個人差が大きい
 - たとえばケータイの普及度は,地域差がかなり大きい
 ・参考になる年齢の指標を示す.
 - 相手のことを思いやることができる年齢
 - 世の中の仕組みがわかる年齢

一般的な実態→各学校の実態→個々の実態

3)新学習指導要領と情報モラル教育

|総則「情報モラルを身に付け
| ↑「身に付け」は、体験するレベルではなく、きちんと理解して
| 社会生活に活かすことができるレベルを示した強い言い回し

3.情報モラル教育の指導体制
1)情報モラル教育の実施主

・家庭、学校、社会(教育や法整備)など、それぞれで実施し、連携することが必要

2)情報モラル教育の実態把握について

・情報モラル教育の実態把握(最新情報の入手に努めること)が重要

3)情報モラル教育の生徒指導

|情報モラル教育は心の問題、あるいは友人関係の問題等に発展することが
多いことから、生徒指導の形で行うことも多い。すると従来の生徒指導の
|枠組みの中で行われるので、生徒指導主任あるいは生活指導主任等の担当
|の方を中心に、場合によっては警察等と連携しながら行われる。
|この場合、全校体制で行われる。

「 (行われる指導の)主な項目を示す.
・児童生徒自身による振り返り
・友人間での自浄機能の促進
・担任による児童生徒理解
・学年団による統一的指導体制
・養護教諭等による心のケア
・管理職による学校としての指導姿勢
・保護者・地域への理解促進と協力依頼
・警察等との連携,専門外部団体の活用」

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追伸・感想

 私など「子どもの頃にインターネット、ケータイ、スマホがなかった」世代は、【これらメディアがなかった頃の判断を“身に付けている”】体験したり、失敗したり、悩んだり、試行錯誤したり、問題を解決したり、喜んだり…
 「しかし子どもたちば、(場合によっては)常識が十分に発達していないうちに新しいメディアを使っている。」→「より良く使って生活を豊かにするつもりが、場合によっては“行き違い”などの【小さな】トラブルに端を発し、犯罪、ネットいじめ等の深刻な事態に陥るケースも

⇒「ここに、情報モラル教育の必要性がある」という構図を、改めて認識出来ました!

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