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2015.08.20

(教員免許更新)生徒指導6:生徒指導と学校・学級づくり

『現代の生徒指導』
第6章 生徒指導と学校・学級づくり

伊藤 亜矢子(お茶の水女子大学)
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1.学級づくり・環境づくり
(1)環境という要因
(←この項全文引用)

「 不登校の発生には,その子ども個人の課題と同時に,クラス全体が落ち着きを失っていたなど,学校・学級環境に関わる要因が重なっていることが少なくない。第5章で見たように,いじめの発生率も,学級によって左右されるという調査結果もある。また海外では,レジリエントな学級や意欲的な学級のように,学級全体を好ましい状態にすることで,子ども達の学習意欲や社会的コンピテンスなどを向上させる発想も数多く提唱されている。学校には学校だから可能な学校ならではの支援(伊藤,2009a;2011a)がある。問題解決だけでなく,予防・成長促進のためにも,学級や学校の整備が重要である。」

|環境という要因は、物理的な側面のみならず、心理・社会的な側面
(きっかけなど)も注視すべき。

(2)学級の心理社会的な性質(学級風土)とその影響

「 明るい学級,大人しい学級など,学級環境にも心理社会的な個性がある。この心理社会的な個性は,学級風土(classroom climate)と呼ばれ,さまざまに研究されてきた。」

|民主的・専制的・放任的なリーダーが作る風土についての研究有り。
|(古畑:1983) ※理想的なのは民主的なリーダー

環境と個人のマッチングについても影響あり

(3)レジリエントな学級と意欲的な学級(←この項全文引用)

「 レジリエンスとは,困難やリスクからの回復力・弾力性・頑健性(打たれ強さ)である。学校・学級環境においても,レジリエンシイを養い,自ら学ぶ意欲を育む環境を醸成する主張がある(Doll,2010)。ベナード(Benard,1993)は,レジリエントな資質を「社会的コンピテンス」「問題解決スキル」「自主性・自律性」とし,これらを育む環境要素に,
(1)適切な教師の配慮と子ども達相互の気遣いによる「ケアとサポート」,
(2)学習への期待や優れた教材や施設など「肯定的な期待」,
(3)意味のある問いや活動・役割など「意味のある参加の機会
を指摘した。
 またマクリーン(McLean,2009)は,意欲的な学級の鍵を,所属感・有能感・自律感(主体性)とする。子どもの性格特徴を考慮しながら,各自が学級内で,所属感や有能感を感じられるようにすることが意欲的な風土を育むという。
所属感を養う「取り組み(engagement)」を促すこと
有能感を養う適切な「フィードバック(feedback)」を行うこと
自律感に繋がる「構造(structure)」のある教育活動を設計すること
・それら全てを促進する「刺激(stimulation)」を投入すること
が,教師の役割であるとマクリーンは述べる。」

2.学級環境のアセスメント
(1)アセスメントのツールを活用する

|・Q-U 学級満足度尺度(河村,2000)
|・学級風土質問紙(伊藤,2009a;伊藤,2009b;伊藤・松井,2001)、など

|集計結果だけを見るのではなくて、生の回答や個別のデータを
確認してみるなどで気付くこともある。
学級全体と個人との両方を視野に入れながら支援策を講じよう。

(※(2)以降はありませんでした(^^;)

3.組織的な対応

担任一人では難しいことがたくさんある。
学年や管理職の理解と協力が必要。組織的な取り組みの力は大きい!
ノウハウを蓄積すると、後続の事例にも活かせる

記事がディベートの普及に繋がるように
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追伸:

 レジリエンス(「折れない心」)は最近、教育関係者の間で話題になっているという印象があります。

 クローズアップ現代の【 こちら 】のページを御覧くださいhappy01

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