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2015.08.09

(教員免許更新)情報社会5:情報教育(高等学校段階)

『情報社会に対応した学校教育』
第5章 情報教育(高等学校段階)

川合 慧(放送大学客員教授)
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※ゲストが2名
(趣味まで紹介(^^;)

1.初等中等教育における情報
1)高等学校における情報教育

「情報教育」は「情報」について教えるべき
(情報について正しい理解)
(「国語」が、日本語を教えるのではなく、国語を教えるように(^^;)

情報教育の難しさは、既に第1章で説明
 加えて、児童生徒の世界の広がりが遅いこと
 (自分だけの世界→家族の世界→友人を含めた世界

→しかし「のんびり対応」はしていられない
 (携帯やスマホでいきなり情報に触れだす、など

「・ 環境の変化の速度が速い上に,社会へ一様に浸透してゆくわけではない.結果として,情報環境への接し方と経験の程度に,個人差,学校差,地域差が生まれてしまう(←この差を無視できない!).実際の指導ごとの対応が要求される.」

⇒「根本的なところの理解力を養成することが大切
 -自ら観察してものごとを把握する能力
 -自らの考え方や主張を明確に表現する能力
 -自らの知識を利用して問題解決へつなげる能力」
(※情報手段の取得自体は副次的)

2)「教育の情報化」と「情報教育」

・「各種のソフトウェアが使えれば便利だが,これ自体(=ツール活用の技能訓練)は情報教育ではない.」

「・情報教育科目横断論
 - 諸教科における情報利用教育をまとめれば“情報教育”になる,という考え方は廃れた
 - 諸教科で情報機器を利活用することは「教育の情報化」であって「情報教育」ではない
 」
 (=「パソコンを使っているから、情報教育の一翼を担っている」訳ではない
 (↑「日本語を使った授業が全て、国語教育を担っている訳ではない」のと同じ)

2.高等学校の教科「情報」とその改訂
1)これまでの情報教育の公的な取組み

|・情報教育の芽生え(工業や商業)←以前から充実して行われている!
|・普通科における情報教育→平成元年の学習指導要領
|・情報教育の体系(←本格的な情報教育の推進)
| 「平成8年:21世紀を展望した我が国のあり方について」で、
| 情報教育の体系的な実施や「影」の部分への対応が
|・平成10年、中学と高校での普通教科「情報」の導入

2)共通教科「情報」と専門教科「情報」

|・情報A~C
| →多くが情報Aを開設(←PCの操作の教科だと誤解される一端

|・社会情勢の変化と教科の改訂
|→平成25年の学習指導要領→共通教科「情報」&専門教科「情報」」

3)現行学習指導要領における教科「情報」

⇒「・ 現行学習指導要領では「生きる力」を重視し,その中の「確かな学力」が問題解決等の力となる.これは情報活用能力そのものと言ってよい.」

|(PISAの新調査項目:問題解決能力・ディジタル読解力

|・「情報」の教員採用について
|→情報以外の免許所有も受験要件になっている場合が多い
| (*「英語の先生に数学の免許も必要ですよ」と同じ)

|・情報の大学入試
| 情報関連学科で情報の試験を行っていないところがほとんど!
|(受験教科で「情報」を選択できる大学は20ほどしかない)

3.共通教科「情報」の教育実践
1)教科「情報」の教育方法

・教える内容の問題(←内容が明確ではなかった
(例:「実習」ではパソコンを使う必要は(必ずしも)ないのだが、プレゼンをさせるなど、実践力の育成にはソフトの利用が必要なので、ソフトの使い方の教授に引っ張られがちとなる最終目標の意識が大事!

操作方法を「与える」より、「興味をもたせる」を先に
やりたいことが芽生えれば「どうしたら?」という質問が生じる

・教育目標の間口の広さ
 情報環境の変化(デスクトップ→タブレット、ブログやメール→SNS)
 (教科書が既に古い、というケースも)

 ⇒変化しない本質部分の教育が重要!

先生より詳しい生徒も→教員側が限界を作らないことが重要
(「(教員と生徒が)一緒に学ぶという授業、お互いに学び合うという授業も)
(*教師の情報学習経験が(歴史が浅いために)ゼロから作る大変なケースも)

2)他教科との関連

「・ 教育の情報化のための基礎・基本を「情報」の中で身につける.単なる機器操作ばかりでなく,「情報の見つけ方」,「まとめ方」,「発信のやり方」などを含む.
・ 授業として他教科と連携することも有効
 -「総合的な学習の時間」で調べ「情報」でまとめる.」

・評価がしにくい、とう面も

3)情報教育の実践の例

例:インターネットのトラブルなどについて、自分たちで絵本を作らせる
  CSアンプラグド

|「コンピュータを信用するな!
便利だけど限界もあるし、Bugもある!
人間がコンピュータを賢く使うことが大事
|(名越注:コンピュータの「使われ方」を形作るのは、人間
|コンピュータが別なコンピュータを利用するという時代が来るか??

4)情報フルーエンシー教育の重要性(↓この項のテキストを丸ごと引用)

「・ リテラシーからフルーエンシーへ
 - 表面的な利用能力(リテラシー)ではなく,原理や本質の理解に基づく情報環境への適応力(フルーエンシー)を重視した教育が重要.
 -情報フルーエンシーは社会人の生きる力と直結.
・ フルーエンシー教育の実践
 - 教師自身のフルーエンシーとともに実践のためのデータベースも重要.」
|フルーエンシーの全てを教えるのは無理だが、いくつかを取り上げるのは大事

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追伸・感想

 いやぁ、積極的&挑戦的な〔攻めの講義〕でした!
 受講者に「これを伝えたい!」という意欲がにじみ出ていました(^^;

 動画は、眠気が覚める&高揚感を感じる、ものでしたo(^-^)o
 参考になり、学べました!

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