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2015.08.02

(教員免許更新)V-15:社会状況の変化と学校教育の課題

『教育の最新事情』
第V部 現代社会と学校教育
第15章 社会状況の変化と学校教育の課題

藤田 英典(共栄大学教授)
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※テキストを見るに、最終章に相応しい、今までの総復習のようなてんこ盛り状態(^^;

1.教育環境の変容と青少年問題・教育問題の展開

|朝日新聞の見出し検索をすると、年代ごとに何が社会で話題・問題に
|なっていたのかを垣間見る(大雑把な把握をする)ことができる。
|「いじめ」が突出して多い(^^;(←しかも多様)

|1970年代後半までは、学校の外の問題(暴走族、など)
|それが、学校の中の問題に変わる(校内暴力やいじめ等)
|→政治主導の教育改革が行われるようになる。

・教育基盤の構造変容と学校教育の難しさの増大
|「刺激・誘惑の多い豊かな情報消費社会と高学歴化の進行」により
| 子どもたちに「努力させる」こと自体が難しい社会に変化してきた。

2.1980年代以降の「第3の教育改革」の展開

・「第3の教育改革」の初発の関心・課題と展開
1.1960年代~受験戦争の激化⇒受験地獄・知識詰め込み教育の解消・是正
2.1970年代松~「教育病理」(校内暴力・いじめ・不登校・学級崩壊・少年犯罪)への対応

|改革が適切だったか否かが重要!
|…「ゆとりと充実」は現在まで継続
|(週五日制は、教育のためではなく、教育公務員の週休二日制との整合性)

3.現代の文化・規範状況と学校の役割

・現代社会における学校の主要な役割と機能(6点)
  ↑機能を押さえたものでなければ、学校教育は歪んでいく

|情報化社会が進む中で、諸外国は、少年犯罪が少なくて学力が高い日本の
教育から学ぼう、という動き。
|しかし日本にも、不登校やいじめ、凶悪犯罪など「教育病理」は見られる。
|↑家庭や社会の変化も絡む?

思春期・10代の難しさと青少年の自己形成
 →身体的成長・心理的成長・社会的成長がアンバランスになる時期 ほか4点 (学年別のいじめの認知件数、学年別の自殺の状況(←時期がずれている))

4.グローバル化時代の学力形成と教育機会
 1)グローバル化する知識基盤社会の教育課題

・PISAの結果が、1.なぜ、読解力も数学も2006年にかけて低下してきたのか?2.なぜ、読解力、数学、科学とも、06年をボトムに、09年、12年と上昇してきたのか?

・学力政策の迷走と学力観・学習観の混乱
(2000年のPISAショックと02年以降の文科省の動き。日本は本当に時代遅れなのか?)

(TIMSSとPISAの結果を分析すると、
系統的な習得と、考える力・創造力・問題解決能力を、授業以外(特別活動や部活動など)でも仲間と前向J機に切磋琢磨して考える体験などから育まれる。

 2)学力のゆくえ:学校5日制の導入と学力政策の迷走

学校5日制の導入(1992~)のねらいは「できる子もできない子も伸ばし、確かな学力の定着と向上を図る」ものだったが、矛盾した結果となった。

原因は2点
1)ゆとり教育は「少ない時間と少ない努力で学力がつく」という方策だった
2)様々な事情で、学校でしか勉強しない(できない)子どもが、少なくとも3~5割いる

学校での学習時間が少なくなれば、当然、学力が低い結果となる!

5.21世紀の教育課題と学校教育の役割

[1]「新しい学力」と「古典的学力」のコア部分に違いはない
[2]学力・学習・教育の基本は変わらない
 (基礎・基本(読み書き計算+社会的な責任)と夢・誇り
[3]時間もかけず、努力もせずに、力がつくことはない!
 (努力は、興味関心、自身、夢、誇りの源泉
[4]Bottom Quaterもハッピーでありうる学校づくり・授業づくりを!
 (多様なものさし、でも「名誉の等価性」(←勉強(偏差値)のみならず、どの分野で活躍しても賞賛される)

※OECD教育調査団(1971~1972)の観察・指摘
 「コースの分化を避け…優秀な子どもには、おくれた仲間の学習をたすけさせるという中学校教育のあり方は、もっとも魅力的で人間的な教育の特質として、われわれの心をとらえた。」

教職の方々には、夢と誇りを持って、教職の任に励んで頂きたい!

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追伸・私見

教育に対する内閣・官邸・主張などの主導・介入による改革は、法や法令によって行われるのですが、法という形で《統一的価値に立脚》した改革が、実際にはできにくく(価値の多様化)、それで現在でもやや無理のある部分が生じてしまっているのかな、という印象が。(学力政策の迷走と学力観・学習観の混乱)

そのギャップや混乱を埋めるため、アナログな教師という私達の取り組みが大切!

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