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2015.07.30

(教員免許更新)II-6:子どもの問題行動と教育相談

『教育の最新事情』
第Ⅱ部 子どもの変化と子どもの理解
第6章 子どもの問題行動と教育相談

伊藤 美奈子(奈良女子大学教授)
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「学校現場で教育相談という概念が広がって以来,カウンセリング・マインドという見方・かかわり方が教師に求められるようになった。その背景には,教師にもカウンセラー的な視点や対応力が必要とされる「問題」が増えているという現状がある。本章では,子どもたちやその行動を理解するときに求められる基本姿勢とは何か,学校現場であるべき教育相談体制について解説する。」

1 .子どもたちの「問題行動」

・「反社会的行動」(対教師暴力など)や「非社会的行動」(引きこもりなど)といった気になる行動(=教師からみてなくしたい行動)は、なくすだけでいいのか?

「 しかし,それらの行動は,指導し取り除いてしまえばそれで解決できるものばかりではない。行動そのものは決して望ましいことではなくても,その行動を通して子どもたちからのメッセージ(SOS)が読みとれる場合もある。「厄介な行動」として表出する前に,言葉にして伝えてくれればいいのであるが,大人への反抗心やプライド,心配をかけたくないという気遣いなどにより,自分の心の内を容易には話せない子どももいる。
 この,言語化されない悩みやストレスは,心の許容量をオーバーしてしまうと<行動化>や<身体化>という形で表出されることになる。」

『言語化』は、難しいのです!(←ディベート指導の多くの経験より)
|特に「適切な言葉が見つからない」は、教育相談的な話題では、鍵となる!

<行動化>→暴力(派手)、いじめや援助交際(潜伏)
<身体化>→過敏性大腸症候群や円形脱毛症などの心身症

⇒「表に現れた問題性に惑わされず,<どうなくすか>に加えて<その行動をどう理解するか>という目をもつこと,これこそが教師に求められる臨床的視点の第一歩

2 .教育相談の実際

 1 )聴くこと←傾聴:同じ目線に立ち、対等な関係を築く
  (しかも思春期には、心の内面を語りたがらない!
 2 )待つこと子どもの言葉が結晶化するには時間がかかる←根気が必要
 3 )言葉以外のメッセージ
   ↑言葉だけをコミュニケーションツールとするのは危険!
   ↑普段の「その子」を知る教師だからこその気付きがある!
|プラン前後変化が大事なは、ディベートで十分に経験…(^-^ゞ
 4 )心で感じ,受け留めること
   ↑共感:心情レベルまで受け取る作業
   ↑受容:評価せずにまずはしっかりと受け止める

3 .教師とカウンセラー

「 学校現場で不登校やいじめという「問題」が増えるとともに,“カウンセリング・マインド”や“教育臨床的視点”など,教育相談業務が教師の仕事の一つとして取り込まれることになった。

カウンセラー→クライエントが持つ自己治癒力を伸ばす後方支援←“個”を対象
教師→“集団としての子ども”の対応

⇒「この“個としての子ども”と“集団としての学級”から起こるジレンマは,“個の集まりからなる集団”という二重性を持つ学級を束ねなければならない教師の宿命」!

○教師がカウンセラーの役割を兼ねる場合のメリット
問題の早期発見や予防が可能
・教師集団で連携して関われるため共有できる情報量も多く,他の教師との連携協力も行いやすい
|連携がないと…(T-T)
・立場上,積極的・指示的な関わりもしやすく,家庭との連携や友だちの協力を得ることも比較的容易

○教師にも出来るワーク
・学級で出来るワーク
 ピアサポート、グループエンカウンター、ソーシャルスキルトレーニングなど
 →人間関係づくり、居場所づくり、いじめ・不登校の予防
|動画では、「スーパー新聞ジグソー」の事例が挙げられている。
参加者に教える(←言葉を与える)のではなく、先に参加者に気づかせ、
補足する(←相手の言葉に、少し上積みをする)ことが大事

|また動画では、養護教諭の視点での助言がありました。
「自分一人で対応しない」「専門家の助言を得て、学校全体で対応する」

|更に動画では、カウンセラーの視点での助言もありました。
「(内容に応じて)教師と一緒に対応」

4 .アセスメントと“つなぐ力”

「教師に求められるのは,完璧なカウンセラーになることではなく,“カウンセリング的な関わりが必要な子どもはどの子かを見分ける目(アセスメントする力)”」
加えて、
・“過不足なくカウンセリング的な関わりができること”
・“より適切な専門機関や専門家にすみやかにつなぐ力”
  ↑必要な支援が何なのか、それぞれの支援の手法や効果とは。
   (予備知識が必要

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教師一人で抱えない、一人で頑張らない。
時に支えらることも大事!!

自分もカンセラーに支えられた経験がありますので、よ~く分かります!!

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