« 2012年11月11日 - 2012年11月17日 | トップページ | 2012年12月16日 - 2012年12月22日 »

2012年12月2日 - 2012年12月8日の2件の記事

2012.12.08

“教員の多忙”を考える

 ある方からお借りして、群馬教育委員会・財団法人社会経済生産性本部コンサルティング編『教員の多忙を解消するを読了しました。

 以前「やい、仕事! お前は鬼だ!悪魔だ!」とか言っていたり、「会議の8連鎖」なんてくらっていたり…妻や、先輩・同僚の先生方からも「何でそんなに忙しいの?」と言われて、説明できない自分が、恥ずかしくもあり不思議でもあったのですが、この本を読んで、教諭という仕事の特徴を捉え直すことが出来ました。

-----
(p.31より)※(1)などの半角カッコ数字は、本来は丸数字

(5)仕事の特徴
 調査や業務改善を通じて、教員の仕事についていくつかの特徴が見えてきました。

 (1)仕事に関係する人が多く、種類も多い
 教員は、主に児童生徒に対して授業をしますが、学級を経営するには、保護者や学校内外の教職員、地域、行政、任意団体、業者など多くの人と関わりを持つことになります。例えば、校内マラソン大会では、(中略)

 (2)終わりがない
 (中略)すべての授業は一年に一回しか行われません。また、今年と同じ学年を来年も持つことは少なく、教員歴が長くても初めて担当する学年もあったりします。(中略)
 より良い授業を目指す中では、教材研究に終わりはなく、ゴール設定が難しいということがあります。これは仕事の生産性で言えば質の部分に当たります。

 (3)急を要する
 主に児童生徒に対する仕事の特徴です。
 授業などは日程が決まっていて計画が立ちますが、生徒指導や病気などは飛び込み的に発生します。
 対応が遅れたり、誤ったりすれば、取り返しのつかないことになるため、他の仕事よりも優先されます。(中略)

 (4)役割分担が明確でない
 (中略)教員としてどこまですればよいのか、どの程度まですればよいのかなどの判断ができにくくなります。もし全ての要望に応えようとすることになれば、多くの時間と労力などが必要となります。
 課外活動についても同様のことが言えます。(中略)

 (5)学校・市町村固有の仕方がある。
 (略)

 (6)計画に準備時間が入っていない
 教員が授業以外に使える時間は、児童生徒が帰宅した後のわずかな時間しかありません。そのため計画が重要となります。
 仕事において時間が表記されているものは、校時表や年間指導計画などです。これらは児童生徒に対する本番の授業時間と日程などです。しかし、それを実現するための作業について、計画段階で準備時間をスケジュール化している人は少ないのです。
 計画を立てても生徒指導や急な依頼などの飛び込みによって、計画倒れになることはあります。しかし、作業軽減するには、計画を充実させていくことが望まれます。

-----

 教員は、

  1. より良い教育を展開するためにはどうすればいいのか」という、答えや正解のない課題に取り組んでいる
  2. “どれだけの時間をかけて考えれば閃くのか?”と言われても分かるわけがない=そもそも準備時間の計画が立てられない状態である
  3. “ある程度の質”(=生徒が、学習内容が、わかる)と“結果”が求められる
  4. 目標達成のために当然、計画的に~~の仕事をしようと、出勤前や朝は思っていても、想定外の仕事が生じたり、急に多方面から(=複数の)頼まれ事(仕事)が増える
  5. ⇒結果的に、やりたいこと全ては、1日24時間ではこなせない!
  6. 締切を守る必要のあるものだけは、寝る時間を削ってこなす必要がある。

・・・相当のストレスを抱えたり、病気になったりしますよねぇweep

 ただ、引用した(1)~(6)を念頭に、「教員の仕事にはそういう性格のものなので、裏をかいて多忙を回避する」くらいの取り組みが出来る方がいいのかもしれません。

記事がディベートの普及に繋がるように
人気ブログランキング』に参加しています。

人気ブログランキングへ
↑是非クリックを↑
今回の記事が良かったなら
にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ
↑バナーをクリックして下さいm(_ _)m

追記:同書より、〈“教育の多忙”を回避する〉コツについて書かれた部分をまとめた記事を書きましたので、そちらも御覧くださいhappy01

続きを読む "“教員の多忙”を考える"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

学力差が開くポイントは、学年ごとに異なっている!?

 「小学校の学びと中学校での学びとでは、どこかで質が変わる…?
 「『中学校の学習スタイルを続けていたら、高校で行き詰まった!』という話を聞く。どうしてだろうか?

…といった、生徒たちの学習が行き詰まるポイントについて、漠然と思っていたことがありました。

 本校には、以前公立の中学校で校長を務めたH先生が、非常勤として勤めておられます。
 昼食時にふと、H先生に、上記について伺ってみました。

 すると、私の想像以上の答えが来ました。H先生は流石です!

 私とH先生の意見をまとめると、下記の通りです。

-----

★学年ごとに異なった、理科の学力差が開くポイントが、ある

・中1夏休み
 教科が原因ではなく、性格に拠る差(頑張れるか、すぐに諦めるか)
 基本的には、小学校~中2夏休みまでの範囲は、努力でカバーできる!

・中2夏休み以降
 電流やイオン、力など、“直接は目に見えないもの”を習った時に、つまづかないか?

・中3
 視点を変える(例:太陽系の惑星の見え方)、俯瞰する、違う立場を考える、ことが出来るか否か?

・高1後半
 暗記だけでは行き詰まる(点数を稼げない)問題を克服できるか?
 (例:数学ですが、展開はできても、因数分解は苦手、など)

・高2
 公式が使えない問題でも、知っている知識を使って答えにたどり着けるか?
 (例:運動エネルギーを公式で直接は求められないが、力学的エネルギーから摩擦の仕事を“引き算”して求める、など)

#中2、高1後半、高2のものが、私の意見です。

-----

 こうしてみると

●中学では、直感的な理解から、(頑張って)考えて理解するという“学びのシフトチェンジ”への努力ができるか?

●高校では、理解しているものを用いて、論理的に考えて、答えが見えていないものを見いだせるか?

ということで、発達段階に合わせて学習指導要領が進行して、より高度な理解を求められていることがわかります。

 それに合わせて、学習方法=「理解する方法」を段々に高めないと、学習内容に見合った理解にたどり着かない=“つまづく”のではないか、というのが、今の私の見解です。

-----

 これが正しければ、学びに躓(つまづ)いている生徒への接し方にはコツがあると思われて

◇中学生に対しては、教員側も粘り強く、「頑張ろう!」という気持ちを引き出すこと、その頑張りを損なわせないことが重要

◇高校生に対しては、答え(答えを教えること)が大切ではなく、答えにたどり着くプロセスへの気付きをもたらす、教員側の“寄り添う姿勢”が重要

という若干の違いに、教員側も自覚している必要があるように思えるのです!

-----

 ご意見を頂戴できれば幸いですm(__)m>ALL

記事がディベートの普及に繋がるように
人気ブログランキング』に参加しています。

人気ブログランキングへ
↑是非クリックを↑
今回の記事が良かったなら
にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ
↑バナーをクリックして下さいm(_ _)m

続きを読む "学力差が開くポイントは、学年ごとに異なっている!?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年11月11日 - 2012年11月17日 | トップページ | 2012年12月16日 - 2012年12月22日 »