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2012.07.30

論題「本高校では(授業中の)内職を認めるべきである。是か非か」

 ディベート甲子園東北予選で、全国枠は高校2校だったのですが、残念ながら3位となり、2年ぶりの全国は果たせませんでした。(中学は部員ゼロで不参加でした。
 7月14日(土)に行われたオープンキャンパスにてディベートを紹介する取り組みをしたところで、高3のメンバーも受験勉強中心へとシフトし、夏休みの部活動もないのかな、と思ったところ、「少しくだけた、やりやすい論題で経験を積みたい」と言い出しました。
 をを、自主的に活動をした、と思いまして、「では、連休明けに、部活をしましょう」ということになりました。

 生徒たちがやってみたいと言ったのが「授業では内職を認めるべきである」という論題でした。

 生徒たちが以下のように“内職”を定義しました。

※内職とは、俗に授業中にほかの勉強をすることを指す。ただし、たとえ授業と同じ教科であっても、授業とは無関係の参考書を使って勉強する場合も内職とみなす。

 

※マンガ、ゲーム、本等、授業中に勉強と関係のないものを使うことは内職には含めない。

 この定義は妥当だ、と思ったのですが、すぐに「この内職を全国で認めるべきって話だと、否定側に有利にならないかな?」と意見を出しました。
 そこで「本校では」というように、議論の範囲を絞りました。

 一見、くだけた論題で、ネットで公開するほどではない(お恥ずかしい)と当初は思っていましたが、実際の試合を見て、更にはふとしたきっかけで読んだ本によって、意外と本質的な教育論題なのかな、と思いました。

… … …

 私は学校で、情報システム部という部署に所属していることもあり、学校の情報化(今年度システム導入)の延長上として、授業でデジタル教材を扱うことについて、どのようにすれば生徒、そして先生方にとって有意義に(=当然、学びに効果がある)活用できるのかを考え始めております。6月にはNEW EDUCATION EXPO2012で学んできたことも書いております。
 そして今、9月29日()に「第1回『デジタル教材勉強会in仙台』」を開催する準備をしております。

 その参考書として、西田宗千佳著『デジタル教科書のゆくえ』読み終えたのですが、その中に、ディベートでも長年お世話になっている藤川大祐先生(千葉大学)の文章があるのですが、それを読んで、今回紹介する論題が意外とディベータブルであるという認識を深めました!

 “授業中に「ググる」ことの是非”(p.169)

 皆さんは賛成ですか?反対ですか?

 藤川先生は以下のように述べております。
 「仮に多少気が散ることが瞬間、瞬間であったとしても、デジタルデバイスで授業の効率を全体として上げていく、というやり方は、方向性としてはあるんじゃないでしょうか。
 ただ、これは結構大きな決断が必要かもしれないんです。
 つまり「授業と関係のないことをやるな」「関係のないものは絶対に持ち込むな」「気が散ることはやらせない」ということが、従来の教育界では主流の考え方ですから、大きな転換ですよね。」(p.171-172)

 例えば将来、ノートの代わりや授業ツールとして、生徒用のiPadのようなタブレット機が配布され、更にはそれを用いてデジタル教科書或いはデジタル副教材を閲覧するような授業が展開されるような時代が来たとき、その活用ルールを決める段階で、デジタルデバイスを持ちいた“内職”について、真剣に考えざるを得ない時が来ると予想されるのです!

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 本校は中高一貫校です。

 “内職”を決める時に、中学校を含めるか否かを相談させました。
 やはり、「中学校を含めたらデメリットが大きくなるのでは?」という話になりました。

 高校と中学とは違う、ということを、改めて認識する機会になっていますよね

 同時に、論題の文言(ワーディング)次第で、議論の範囲が異なってくることを、具体的に知ってもらえたでしょう。

 ディベートを学び、また、自分たちが学校で学ぶことについて“ディベートで学ぶ”機会になったと思います。

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コメント

おひさしぶりです。マクベです。
まさか高3からそんな言葉がでるなんて・・・(TAT)
彼らを6年見てきた私からすれば、こんなにディベートを好きになってくれたなんて!と思えてとてもうれしいです!
自分たちが彼らに教えたことが彼らにとって、何らかの形でのこってたようでうれしいな・・・
これが後輩を育てる醍醐味ですよねえ・・・
ジャッジが必要なときはご連絡ください。
 マクベより

投稿: マクベ | 2012.08.21 23:30

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