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2011.12.03

「言語技術がもたらす論理的思考力と表現力の育成」

 学校が休みだった本日…ベガルタの最終戦と知ってはいたものの(^^;、聖ウルスラ学院叡智小・中学校の第7回公開研究会へ参加してきました。

Img00136午前中からrain

Img00137でも、予想以上の参加者の多さ!

 午前中は『言語技術』(Language Arts←"Technique"ではありませんが、要領とかコツの意味!)という、既存の教科とは切り離された独自設定教科の授業を2つ見学しました。

 1つ目は、「丸本の分析」という、生徒たちに本を一冊丸ごと与え(図書館で生徒の人数分の本を準備)、「アニマシオン」の手法を簡易化した授業がなされました。

 2つ目は「絵の分析」の授業で、ピーデル・ブリューゲルの1565年の作品「雪中の狩人」を題材に、そこに描かれた情報を読み取り、分析した後に文章にまとめる、という授業でした。

 どちらも、つくば言語技術教育研究所所長の三森ゆりか先生が監修されていて、見学者も多く集まっていました。
 両方の授業が「根拠を述べることに主眼がある」と私は受け取ったのですが、授業研究会において三森先生は「根拠や理論よりも、頭を柔らかくして考えることが目的」とお答えになりました。なるほど!

 更には、根拠をあきらかにすることによって初めて、他人がその人の意見の分析(賛成すべきか否か、更には対案の検討、など)ができるようになる、ともおっしゃいました。
 これは、ディベートの目的に通じるものがありますね!

 三森先生は帰国子女で、中学~高校の時に西ドイツで過ごされていた際、「ドイツ語がわかるのに話に参加出来なかった」という苦い経験などから、最終的にこの『言語技術』を身につけ、「ものが言える人を育てる」ことが目標、とのことでした。

#「自分の考えを言葉にして(言語化して)他人に“伝わるように”表現できる」ということですねhappy01

 更には公開研究会の最後に、文部科学省 大臣官房審議官(高等教育局担当)の常盤 豊先生が講演され、次回の学習指導要領の改訂の際には「『思考力』を伸ばすためには、『知識』+『(知識を)組み合わせる方法』が必要である。(←その『組み合わせる方法』が、言語技術+論理である)」との講演をして下さりました。

 今後ますます、ディベートが必要とされる時代が来るのかも、と強く思いました!

… … …

 しかしながら同時に、そのように教育が変わったとして、一部の生徒たちが言語技術を身につけて根拠のある主張ができるようになり、他人とコミュニケーション、更には議論ができるようになったとしても、大学、及び大学入試が変わらない限り、そのような生徒は高くは評価されない(=大学へ合格しにくい)ので、やはり“受験教育”が幅を利かせる時代は、そう変化しそうにないなぁ、という印象を持ちます。

 何とかなりませんかねぇ?>更なる大学受験改革

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#点数化が可能な試験を行わなければ、受験生の選抜がしにくいのも理解できますが(^^;

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コメント

NAKO-Pさん、ごぶさたです。
サッカー(ベガルタ)ファンで言語技術に興味を持たれた方には、『「言語技術」が日本のサッカーを変える 』田嶋 幸三 (著) (光文社新書)がおすすめです。もしかしてすでに読まれているかな。

ところで、ウルスラって聖人のお名前かなにかでしょうか。こちらインドネシア・ジャカルタでも同名の私立小学校があり、とても先進的な取り組みをしています。

投稿: もん | 2011.12.04 19:33

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