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2011.07.12

結論:ディベート部に来たら、ディベートをする!

 前日の敗戦を受けて、「反省会をする」と、東北予選直後から話していました。
 狭い部室では暑くて満足な話し合いにならないだろうと、自分が担任をしている教室の使用を認め、私は職員会議に出席していました。

 会議は長くなることが予め予想されていたので、「16時45分には一度、会議を中抜けしてくるから」と予告し、戻ってみると、明らかに「この反省では次年度も勝てないだろう」という反省の仕方でした。

 自分たちのどこに非があるのか、が自覚できないからこそ、勝てるディベートができないのですよねsad

 実は東北予選直後、関東からお越し下さったジャッジの方々の懇親の席におじゃましました。
 そこで、本校の試合を見たジャッジから、本校の試合ぶりについて話を聞きました。

 「見ましたよ。前の二人(立論と質疑)がグダグダで、後ろの二人(一反と二反)はディベートができているんですけど、『時既に遅し』という感じでしたよね。」

 …本校のチーム状況を、端的によく捉えた表現でした!

 本校のメンバーを知っている方々は直ぐに分かって頂けると思うのですが、後ろの二人は高2で、中1から2人でディベートに取り組み、中2~高1と連続で全国までコマを進めてきました。

 一方で前の二人は高1で、上記の先輩にくっついて中1より全国へ行き、昨年度も何とか全国へ行けたものの、力は劣ります。

 力が劣るから悪いのではありません。
 「チームが一丸となった主張ができない」「どのような主張をするのか、全員で共通認識を持とうとすることが出来ていない」チーム集団であったことが問題なのです。

 部長は今回、応答ができるようにと、高1の立論者に、立論をつくらせました。
 しかし残念ながら彼は、質疑にうまく応答ができていなかったようです(中学の時からその傾向が…)。その段階で、ハンディを背負った試合展開になっていたことが想像できます。
 また、質疑の部員は、試合直前の週も自分の予定を優先させ…それは仕方ないのですが、ではチームの主張について「ちゃんと話を聞いておけよ」と指示したにも関わらず、さっぱりで、「先輩から聞かれたことを質問すればいいんですよね」といった雰囲気がありありcoldsweats02

 後ろの二人で挽回してもらえるのかな?と思っていた私の考えが甘かったのも正直なところなのですが、結局、高校では、チームとしての成熟度が一定のレベルに達していなければ、ジャッジを説得できないと、改めて認識しました。
 また部長も、立論の作成を後輩に任せたものの、任せっぱなしだったことが致命傷となっていることにも気付いたでしょう。
 そして高1の二人は、先輩の努力だけでは勝てないこと、自分たちが一人ひとり、ディベーターとしてチームを構成しなければ、足を引っ張っる結果になってしまうことに気がついたでしょう。

 「この現状を変えるためにどうしたらいいのか、を、時間のある人だけ残って、引き続き反省して欲しい」と伝えて、会議に戻りました。

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 長い会議は18時を過ぎて終わり、自分が担任をしている教室を確認して、と思ったら…部員たちは誰も帰らずに、積極的に議論をしていました!
 まず、その様子に驚きました。先程まではパラパラと座って、明らかにやる気なし、という感じから一変して、全員が教室の前側に座って、意見を出し合っていました!

 「あぁ、ようやく、彼らの中の何かが変わった!」と思いました!

… … …

 部長が「あれだけ話をして、最後のまとめが『やる気を持つ』とかいう、ありきたりなまとめなんですが」と言ってきましたが、その『やる気を持つ』ことが、どれだけ難しいか、と思い、その結論に至ったことを褒めました

 やる気を持ってディベートに取り組んでさえくれれば…と、都度伝えていたつもりですが、部員には全く伝わっていなかったのですから。

 「ディベート部に来たら、ディベートをする!」という、傍から見て当たり前のことに、東北予選全敗という結果になって初めて気付いた彼らは、恐らく今後、楽しくディベートに取り組んでくれることでしょう。
 ディベートが好きでなければ「ディベートをする!」という結論には至りませんからね!

 「負けることも勉強」だと、私も思います。
 ですが、勉強するために(わざと)負ける、というのは、違いますよね。
 ですから、敗戦は私にとってもショックだったのですが、やはり今回、ショック療法として、教育効果がとても認められます。

 新しく入ってくれた部員たちを含め、彼ら一人ひとりの中で何かが変わり、新たなディベート部の歩みが始められそうな気がしました。
 議論を誰が作るかうんぬん、という前に、「チームとしてディベートができる」状態になったことが、勝てるディベートへの本質的な一歩なのだと思っております。

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