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2009年3月22日 - 2009年3月28日の7件の記事

2009.03.28

本校の部活が停滞している分、各地のジャッジ及びディベーターの皆様へ

 本校のディベート部は春休み中です・・・というより、「集まって取り組む意義が小さい」状態とみんなで判断して、個別に課題を担ってリサーチ活動をする、ということに決まりました。

 ・・・実際にはリサーチできていないでしょう(笑)
 次の部活の集合日は決まっていますが、「調べましたが、分かりませんでした」というオチは見え見えです。

 実はちょうど一週間前、春休みに入りたての本校ディベート部は、1泊2日の校内合宿を行いました。といって特別なことをした訳ではありません。春休みの講習があって忙しい生徒たちと、合宿をすることで登下校の時間を有効活用しよう、という趣旨の合宿です。
 また、これを機に、本校出身の各代OBに来てもらって、現役生のディベートを見てもらおう、という内輪企画です(^^ゞ

 OBの結論は

  ディベートの試合をするには、(論題周辺の知識を)分からなさ過ぎる。
  =試合をするには早すぎる!

…ということでした。

 OBの最後の一言は「試合形式での練習にこだわる必要はない」というもので、現役も、試合の講評で相当厳しく言われたこともあり、合宿2日に予定されていた試合をキャンセルし、もう一度、自分たちが何を分かっていないのかを確認する作業をしました。

 厳しく言われるのも分かります。
 例えば高校生は、「参議院は衆議院のカーボンコピーだ。チェック機能を果たしていない」と主張しますが、

  • カーボンコピーと言うが、参議院の何を指して「カーボンコピー」と表現するの?
  • 参議院のチェック機能とは、どのようなものと考えているの?
  • 本当にチェック機能を果たしていないの?(=実態に即した内容なの?)

等々、現状を正しく認識しているのか否か、OBからすると、相当疑問に聞こえたらしいです。

 まずそもそも、ディベーター自身が分かっていない(理解が足りない)ことをジャッジに分かってもらう(理解しもらう)ことを出来る訳がないんです!
 ですから、しっかりと準備をして学習を積み、まずはディベーター自身が論題を理解することが、ディベートをする前にはどうしても必要なのです。

 そりゃ、形式的なものでいいなら、ディベートはできますよ。
 でも、傍から見たら、つまらないでしょうね・・・あ、だからつまらないって言われたんでしょうね

 私としては「どこが分からないかに気づくために試合をしてみよう」「“試合をする”という目標を定めて初めて、試合に耐えうる準備ができる」とも思うのですが、せっかく時間とお金をかけて来てもらって、つまらないディベートを見せられてもねぇ、そりゃOBも悲しいですよねぇsad

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 以上、以前に書いたとおり、うちの部活は中高とも閉塞状態なのです。

 ですが、そこで教育的な教室ディベートを指導する立場の人間がどうするのか、が問われます!

 「分からないからつまらない」とするならば、「分かれば面白い」のです!

 ですから、中高生の分からない部分を見つけて、どう学習してもらうのか、が問われます

 とにかく中高生には、論題発表後の一ヵ月そこそこで、大学生や社会人を納得させるだけの予備知識や背景の理解なんぞ、不足していて当然かと思います。

… … …

 今日、明日と、幾つかの地区で春季大会が開催されていると思います。

 ジャッジの皆さん、厳格なディベートの判定も当然必要ですが、恐らくいるだろう、知識と理解が足りない中高生に対しては、教育的な講評をもって、次の試合で良い議論をしてもらうようご指導下さい。

 ディベーターの皆さん、春季大会のタイトルは喜ばしいものだとは思いますが、真に大切なのは、ディベートを通じて、またジャッジの講評から学んで、論題に関する本質を知って、来るべき全国大会の予選に繋げることです。春季大会での勝利に目を眩ませないよう注意して欲しいものです。(中高生は勝てば嬉しくて、または負ければ悔しくて・・・いずれにせよ感情が先立って、大切な内容を記憶に留め損ねますからねぇ…

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(続き:高校論題)プランと憲法改正の周辺

 前の記事にコメントを頂戴しましたので、もう少し進めます。

>イクトスさん

 コメントありがとうございました。
 折角ですので、全国のディベーターと学びたい、というのが、記事作成の動機ですhappy01

 渡辺徹さんの『プランとその周辺の諸問題 第2回「フィアットと問題解決性」』が、最も分かりやすいと思います。

>プランです。
>憲法を改正して、参議院を廃止します。

>じゃ、だめなんですかね?

>憲法改正が難しいことはわかりますけど、だからメリットは発生しない」ではだめだと思います。

 順を追って考えます。

<1> 憲法を変えずに一院制にする方法はないのでしょうか?
 うちの生徒たちも、いろいろリサーチしています。
 (今のところ無理なのかな、と思っていますが)

<2> ディベートの試合が始まった段階において、「憲法が改正されて一院制が実現する」と【仮定される】ことを「フィアット」と言うのですよね。

 ですから、イクトスさんがおっしゃることは、分かっております。
 しかし、「メリットは発生する」とも言い切れませんよね。

>逆に「一度憲法を改正したら、次々と改正されていってしまう」といったことを言いたいのなら、デメリットで出せばいいだけですし。

<3> 否定側のデメリットが「一院制になれば悪いことが起きる」という形のデメリットなら、「憲法が改正される」という【仮定】を共有していますので、憲法改正というプランについて争われませんから、それはそれでいいと思いますhappy01

<4> それでも、プランの「実行可能性」について争おうとする否定側チームがいると予想されます。
 ですから、肯定側には準備が必要だと思いますcatface

 徹さんの文章にも「「フィアットがあれば、どんなプランも実行可能になる」ですとか、「プランがそう言っているので、フィアットにより実行できる」と勘違いする向きがあるので、誤解のないように注意してください(フィアットは、不可能を可能にする「魔法」じゃありませんから・・・)。」とありますので、助言通りに注意すべきだと思いますwink

 ただ、今回の高校論題の場合、否定側の方こそ「プランは実行できない」と主張するのに、相当困難な準備が必要だろうと思います。例えば、いわゆる「国民投票法」のどの部分に実現不可能なポイントがあるのか、また、その理由を証拠資料を用いて立証する必要が、恐らくあるかと思われます。

<5> 否定側から「憲法改正に伴うデメリット」が出された時には、ディベートの中で争って下さいconfident
 そのようなデメリットが出される可能性もあるので、肯定側には準備が必要だと思いますcatface

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 肯定側は勿論、「参議院を廃止して、国会を一院制にする」ことのメリットを考えると思うのですが、その際、実は国を劇的に変えて一院制にしている、という認識が大事だと思った次第です・・・というより、今回は私以上に、生徒たち&既に大学生になったOB達が、「国にとって一大事だ」ということを指摘してきました

 教室ディベートは教育的であるべきだと思いますので、ここはみんなで、憲法改正とは何ぞや、ということも含めて論題について考えることができれば、生徒たちに対して教育効果がありそうな気がしていますhappy01

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2009.03.26

高校論題では「憲法が変わる」

 今年の高校論題「日本は国会を一院制にすべきである」では、憲法改正が不可欠だと思われます。

 日本国憲法は制定されてから、一度も改正されていません。

 うちの部活やOBからは、「憲法を改正して一院制にするって、実はすんごいことだ」という声が挙がっています。

 さて、週末に大会を控えている皆さんはどう考えますか?

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 ディベート甲子園で憲法改正が必要な論題は初めてなのかな?と思ったら「日本国憲法67 条1 項前段は、「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する」と規定しているので、首相公選制は憲法改正によらなければ実現不可能」とあり、第1回の高校論題「日本は首相公選制を導入すべし。是か非か」ではプランに憲法改正が入っていたはずなんですが…

 …第1回で憲法改正が論点になった、という話を聞かないです(^^ゞ

 …私がディベート甲子園にはじめて行ったのが第2回大会だから、かもしれません(笑)

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(続き)現状って何と捉えてます?

 昨日の記事にコメントを頂戴しましたので、もう少し進めます。

>geniocratさん

 コメントありがとうございました。
 昨日の記事は"Status Quo"を意識して書いておりまして、geniocratさんのおっしゃる「理論的には、「現状」とは、将来の動きも含めたものであり、「現時点」とは異なるものとして扱うのが妥当」というのに合意しております。

… … …

 問題は、中高生が、それをあまり認識できてないだろうこと、また、中々そういった情報を教わることもないだろう中高生に対して、どのように理解を広げたら良いか、ということです。

 ここで、昨日の事例に加えます。 

 1. 現状には、問題があります!(その問題とは[A]です)
 1'. 現状を維持することには、問題があります!( [B] )

 昨日書いた1. の続きに何が述べられるかを考えると、( )の中にあるように、「問題とは[A]である。」という表現で、ある具体的な問題を提示するケースが多いと思います。
 そしてその[A]の説明を聞き、文脈を理解すれば、ディベーターが「現状」を「現時点」と捉えているだろうと推測できます。

 1' は、1. とは似て非なるもの、を出したつもりです。
 露骨ですよねcoldsweats01
 また、1' で用いる“問題があります!”の表現は、具体的な問題の提示ではなく、「問題だと考えている」と、意味合いが代わって受け取れると思います。続く( [B] )では、「なぜならば~~」と、問題だと考える理由の説明が述べられるだろうことが予想されます。
 加えてディベート甲子園ルールでは、否定側が「現状維持」の立場をとりますから、1' の形で「“現状”を“維持”すること自体」が悪い(=問題だ)という主張が上手くできれば、肯定側が有利ではないでしょうか。
 同時に“維持”という言葉が、将来的な要素を含むので、ようやくプラン後(After Plan)との比較もできる形式が整うのだ、ということに気がついた、というのが昨日の記事です。

… … …

 それを、中高生にもスッとわかってもらうために、中高生に馴染みがあって短めな表現を探してみて、

 2. このままでは、まずいんです!

を提示してみました。
 立論を考える際に、こういった観点を持ってもらえたらより深い分析の提示ができるのかな、と、私も中高生を相手にしている立場から、思った次第です。

… … …

 今回はここで留めますが、更に考えると、1. と2. の両方があればなお良いのかもしれませんが、実は2.だけでも立論としてはOKなケース、つまり「現時点には特段問題はない(表面化していない)のだが、実はこのままではまずい!」というケースも考えられるのかな?とか思ったのです。

 更にコメントをもらえたら有り難いです。
 では、一旦失礼しますm(__)m

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2009.03.25

現状の何を分析する!?

 ディベートでは論題を肯定したり否定したりする「立論」というステージで、最初に“現状分析”を述べるケースが多くあります。

 私は実は、「“現状分析”」という言葉を、教室ディベートに持ち込んだ方を知っていますhappy01

 また、「“現状分析”という言葉は、本来述べるべき内容(“内因性”)を正確には表してなくて、用語としては適切ではない」、という指摘があることも知っています。

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 全国教室ディベート連盟東北支部では、4月4日(土)午後~5日(日)お昼まで、『総合的な学習』の担当者がそのカリキュラムの中にディベートを取り入れることができるようになる研修会を、仙台で開催します。

 その打ち合わせのために、ファミレスで4時間もcoldsweats01、昨年から東北支部に来て下さった方とOBOG会東北支部幹事と私の3人で、『総合的な学習』でディベートの準備をする生徒に使ってもらうワークシートの検討をしたのです。

 その内容を次の日、生徒に説明している時に、ふと、気がついたのです。

… … …

(相手が肯定側だとして考えてみて下さい)

問1:さて、次の2つの文例は、似て非なるものです。どこが違うでしょうか?

  1. 現状には、問題があります!
  2. このままでは、まずいんです!

問2:上記の2つのうち、肯定側が現状を分析した結果として述べるべきは、どちらでしょうか?

問3:問1の両方ではなく、問2で選んだ文例だけが述べられている立論でも機能する(現状を分析した結果としてはOK)のはどうしてでしょうか?

問4:問2で選ばれなかった文例には、肯定側として述べるべき内容に不足のあるケースが多いと思われます。それを明らかにする(=ジャッジに気付いてもらう)ためには、どのような趣旨の反駁を、否定側はすれば良いでしょうか?

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 この週末に春季大会に臨まれる皆さんの参考になればと(^^ゞ

 (既にこういう概念を理解している中高生ディベーターも多いとは思いますが(^.^))

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逸る気持ちにブレーキをかけ続けながら

 ディベート甲子園用の論題が発表されてから1ヶ月、何人かの先生方はBlogで情報発信されている中、当Blogはご無沙汰しておりました。

 例年、学年末試験で部活動休止期間中に論題が発表されます。
 特に新高3(現高2)のメンバーは、やはり「今年で最後」という思いが強く、論題発表前後は心中穏やかではなかったようです。2月の最終週には「今日発表されてませんか?」と、放課後に私のところに訪ねて来る部員が複数いました。

 ただ、今年の私は、部員に「焦らずに、着実に」と言い聞かせてきました。

 論題発表当日に、図書館で、出来る限りの関連図書を借りたり、早速ネットや新聞記事データベースで検索したり、といったスタートダッシュをかけなくても、着実な議論が構築できるように、順を追って考えよう、という取り組みをさせたつもりです。

 「量より質」という考え方もありますが、“最初から最後まで量”でなくても、マンパワーなどのソースがなくても良い取り組みができることを証明したい、という考えもあります。(実際には様々な先駆的取り組みがあるのですが)

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 しかしながら現在の本校は、正直、閉塞感があります。

 ただ、悩んでも、壁にぶつかっても、一人一人が自分で答えを見いだす姿勢が、7月以降の地方予選突破に繋がると信じたいです。

 問題はその、一人一人に答えを見いだす姿勢を持ってもらうにはどうしたら良いか、ということなのですが…

 続きは後ほど。

 皆さん、共に頑張りましょう!

  &頑張れ+気持ちと意識を高く保て!>部員

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〔コネタマ〕ではベガルタで

 Jリーグの優勝を予想する〔コネタマ〕だということで…

  J2はベガルタ仙台でよろしいかとhappy01

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 51試合の長丁場っていうことは、試合がどんどんやってくるということですね。
 次の試合が今日とは(^^ゞ

 …これをご覧のベガサポの方へ。

 8月までは、部活に邁進します。
 僕のチケットは、今年苦楽を共にした生徒に託しました。
 残念ながら志望校に手が届かなかった彼は、もう1年、苦しい受験勉強に向き合うそうです。
 そんな彼に「365日勉強しなければ結果が出せない、ということもない。スタジアムに足を運んで、僕の分まで声を出して、ストレスを発散して来い!」と送り出しました。

 昨年あと一歩だったベガルタも、今年は完全制覇=優勝ということで。
 彼も来春には輝かしい難関を突破するということで。

 後半は僕が、彼の分まで声を出しに行きますので、どうぞよろしくお願いしますm(__)m

コネタマ参加中: Jリーグ開幕! 今季はどのチームが優勝する?

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