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2008年11月30日 - 2008年12月6日の2件の記事

2008.11.30

議論は借りてもいいけど理解がないと…

 ディベートとは最終的に個人の、ディベートに対する理解が大切で、4人のうち一人でもディベートに対する理解が小さい人がいれば、チーム力を最大に発揮することはできません。

 只今部活では、「昨日の敵は今日の友」方式のトーナメントを行っています。
 12月末に行われる『第6回東北ディベート交流研修会』も、同様の方式の練習試合を行いますので、初戦の個人戦に力が発揮できるよう、個人戦ベースの練習をしています。
 昨日、中1の新人K君とF君の2人と、ラバーズのマクベが試合をしました。
 ジャッジは僕と、高3I君、中2のM君です。

 1反を担当したK君が「今日は時間的にゆとりがないので、自分のパート(肯定一反)が終わったら帰ります。」と言いました。仕方のないことなので「認めるよ」と言いました。

 …K君は、オンラインディベートから立論を借りてきて読んで…しかも原稿は読み切りましたが、ジャッジはフローが取りにくいスピーチで、ちょっと困ったなぁ、と指摘したのですが、質疑の応答もしどろもどろ、更には肯定側第一反駁では、相手立論への反駁も、再反駁もできずに無言で終了という始末…

 しかも「時間だから帰りたいんですけど」と、物を片付け始め…。

 ・・・一反が無言で「僕時間がなくて帰るから、二反のF君頼むよ」…ってそりゃないですよね(^^ゞ

 で、「試合が終わるまでいろよ」と言ったら、残りました。
 更に僕は「ちゃんとフローを取れよ」と言ったら、取っていました。

 F君からは「2反では相手の立論について話をしていいですか?」と質問があったので、「話したいことを何でもいいから話しなさい」としました(^^ゞ

 F君は2反で、1反に近いことを幾つも言いました。

 勝敗は「言わずもがな」なのですが、大切なのはここからです。

 K君には「F君があれだけ言いたいことがあったのに、1反で無言だって言うのは、F君に対してどう思う?」と聞くと、ものすごく反省した言葉が一言返ってきました。
 それからもう一つ「今回のディベート、面白かった?」と聞きました。
 懐かしいです。この質問はちょうど1年前の同じ時期に、当時中1だったM君に質問したものです。
 当然面白くない。なぜかというと、議論が良く分からないからです。そこで聞きます。「なぜ、分からないのに、オンラインディベートのその肯定側立論を使ったの?

 「議論の中身が分からないなら、『仮に僕が犯罪を犯されたとした場合に、僕の名前が新聞に載ったりテレビで報道されるのは嫌です』という形で、自分の思い“だけ”を立論で述べた方がよっぽどいいと思うよ。」と言いました。なぜなら、その方が、肯定側の気持ちが伝わるからです。

 ディベートでは、肯定側・否定側のディベーターの気持ちがジャッジに伝わって「分かった!」となるところが、最大の面白さの一つです。
 勝ち負けにこだわると、最初のうち、そこが欠落します。
 とたんに、見ている方も(おそらくジャッジも)つまらない競技になります。

 K君にも時間がないだろうと思いましたから、「次はマクベと組むから、十分に教わって、自分も聞き手も“分かる”ディベートをしなさいね」と言って、僕からは終わりました。

 すると、高3のI君が話し始めました。
「試合始める前に、中1の二人には『話し合え』と言ったのに、全然話し合いをしなかったよね。それがどうしてか解せない。(加えてこの試合の結果になっている)」
「Kは、立論の内容を理解して、信じろ」

 ・・・この「立論の内容を信じる」って、短い言葉ながらに、重いです!
    内容に一理あるので、自分が信じられる立論をつくることが、超重要ですよね!

 高3のI君が終わると、中2のM君が「僕もいいですか?」と。
 をを、その積極性は、去年なかったよね(^^)

 気を使って、少し席を外していたのですが、ちょろっと聞いてみると

F君は、反駁したいことがあったから質疑したんだよね。で、どうしてその内容をK君に伝えなかったの?

 ・・・をを、これまた本質的で、簡単に改善できる内容の指導を!

 いや、部活全体が成長している実感が湧きます。

 高校生に言わせると「後輩が入部してくれたから、先輩としてしっかりとしてくる」のだそうです。確かに今年、高1も中1も入部してくれました。今までは「今年は入部者がいたけど次の年はゼロで」というケースが多かったものですから。

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 ちなみに今年は部費で、CoDAが作成したディベートワークブックを部員数分、揃えました。
 部費で買ったので、部員のものとして渡すわけにはいきません。ワークブックにナンバリングして個々人に貸出、それを卒業時に部に返却してもらって、更に後輩に貸し出す、という形をとることにしました。

 中1の二人は、ディベートの仕方を身につけたいと、ワークブックを熱心に開いていたのですが、それも大切なのですが、ディベートは実際に試合をすることや、仲間同士で話し合うこともとても大切なのです。

 でも基礎知識がなければ、やっぱりディベートは上手になりません。
 ワークブックを読みつつ、試行錯誤をしながらディベートを体験する取り組みをすること、その両輪が大切だと思います。

 そして、ディベートに本気になること。
 これは、『東北ディベート交流研修会』で、他校の生徒とチームを組んでみることが大いに刺激になりますので、その時でいいな、と思っています。
 現に今の中2も、去年の『東北ディベート交流研修会』以降で、意識に違いが出てきたなぁ、と思いましたから。

 まだまだですが、ここからの成長を期待したいです>我が部活。

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6K学級通信:No08-14

彼のあだ名は…(後編)

※(前編はこちら

 「そういえばうちの高校から転校した○○君って知ってる?」と聞くと「ああ、東大君ね」との答え。そのあだ名に衝撃を受けましたが、更にその結果は「東大君ね、一浪して東大に合格したって話だよ」。・・・「合格できたのかぁ。良かったなぁ」という思いと「あそこまでやっても現役合格じゃないのかぁ」という思いが混じり合って複雑な気持ちでした。

… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 

 2学期の期末試験が終わって一週間が経ちました。この時期の皆さんには、大学受験の本番のワンチャンスで成果を発揮するために、真っ直ぐに邁進(まいしん)して欲しいと思いますが、さて「真っ直ぐに邁進(まいしん)」ってどのようなことでしょうか?

 大学に合格する学力がないことを自覚していた現役時代の僕が「何とか無駄のない学習を」と始めたのが「10分休憩を睡眠時間に充てる」ことでした。わずか10分の睡眠でもスッキリできて、そのあとの授業に集中できました。多くの高校生が(僕が高校生時代の周りの友達も)、10分休憩で騒いだり、昼休みに体育館でバスケをしたりして、気分的にはスッキリできても、その次の授業に疲れを残しては授業を無駄にします。これでは、気持ちはスッキリしても実は得られませんから、自己満足というか錯覚に過ぎず「真っ直ぐに邁進(まいしん)」とは程遠いのです。かといって、現役時代の僕が3学期の体育の時間を睡眠時間に充てた、という衝撃の告白には「先生、それはまずいでしょう」という声が挙がりましたよね。これも「真っ直ぐに邁進(まいしん)」とは違うのです。

以前の学級通信に書いたとおり、僕の受験勉強は、失恋による「ネガティブパワー」が源で、受験
#勉強の期間も短く、相当追いつめられていたのです。
#体育は、2学期は5だったのですが、「受験だけ」というスタイルでとんがっていて「今の俺は大学
#に合格することだけが大事だから、体育はやりたい人に譲るんだ」とか言っていたんです。
#今思えば、体育の先生を傷つけてしまったなあと大反省…
#…というか、そうやって他人を傷つけ、ストレスを押しつけることで自己満足していたに過ぎない
#んですよね!
#ということで、受験期のナーバスな状態って、自分の経験からも理解できるところです。
そこをうまく乗り越えてもらうためのノウハウを伝えるために、学級通信を発行しているよう
#なものですから。

 「時間を無駄にしないのは時間だけだ」(ルナール(:小説家.劇作家)という格言の通り、ロスなく生きる事は不可能です。でも「すべてを勉強に充てる」という生き方も窮屈ですし、しかも悲しいことに、それが結果に繋がるとは限りません。それでも、ストレスを発散させておきながらもロスしている生活の方がまずいので、「いざという局面で甘えない」というメンタル的な強さでロスを減らすべきです。逆にいざという局面“ではない”のなら、リラックスしましょう。
 例えば1杯のジュースを飲む時に「自分をスッキリさせるためにジュースを飲もう。スッキリしたら~~の勉強ができるはず。やってやろう!」と、目的をもってジュースを飲んでみて下さい!これは僕が、教員をしている叔父から習った方法です。
 頑張ることも休むことも、全てを本番での成功のために活かす、これが「真っ直ぐに邁進(まいしん)」です!

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