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2008年10月12日 - 2008年10月18日の3件の記事

2008.10.15

協力依頼:“総学”ディベートリンク集構築

 喜びのサプライズは1通のメールから。
 岩手県立盛岡第三高等学校で、総合的な学習の時間を担当する先生からでした。

 それはいつも【連絡を取ろうとする勇気】から始まるのだと思います。

#「総合的な学習」を略して“総学”と呼ぶのも初めて知りました(^^ゞ

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突然のメールで失礼いたします。

このたび本校の総合学習でディベートを取り入れることになり、先生がネットで公開されているディベートの資料や実践報告を拝見させていただきました。大変充実した内容で、とても良い勉強になりました。
なにぶん素人でどのように指導してよいものか途方に暮れていたところ、先生が作成されたディベートのシナリオを見つけ、さっそくガイダンス教材として活用させていただきました。
使用する前に許可をいただくべきなのですが・・・事後承諾になってしまい申し訳ありません。
使わせていただいたのは「年賀状のおもて面は手書きにすべきである」と「携帯電話所有・使用の禁止」です。

また本校ではホームページで総合学習の取り組み内容を公開しています。
不躾なお願いで恐縮ですが、先生のお名前とサイトのアドレスを明記した上で、先生の作成された資料を含む教材を公開させていただいてもよろしいでしょうか。
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 大歓迎\(^o^)/

 一方で、『ゼロからのディベート』の移行が遅れていて、こうした先生方が必要とする情報が整理されていないことを申し訳なく思ったのでした。

 また、先生からのメールを読んで、理に適った指導を進めておられることも察しました。この2つのシナリオを利用して下さったということは、まずは「ディベートとは何か?」を見せて、次に立論1分半の年賀状マイクロディベート、そして立論2分の携帯マイクロディベート、と、段階を踏んだ指導をされているはずなのです。
 きっと、宮城野高校の総合的な学習をサポートした記事を読んで下さったのだろうとピンと来て、たぶんまじめで一生懸命な先生で、でも次はいよいよ生徒自身に議論を作らせる段階に入るでしょうから、困っているんじゃないかなぁ?と思ったのでした。

 この予想は当たっている訳です(^^)v
 そこで、週末をかけて、宮城野高校用に作成したファイルを手直しし、盛岡三高さんで行われるだろう授業に適したガイダンスファイルを作成し、お送りしたのでした。
 また、宮城野高校さんと同様のサポートをすることを申し出ました。

 状況は僕の予想以上に良くて、昨日の総学の時間に、生徒が取り組む論題を選ぶ、というところまで進んでいました。
 でも、論題選びが、この実践の可否を分けます!
 そこで聞いたところ「ディベート甲子園論題+α」でリスト化している、ということでした。うん、素晴らしい!
 ただ、「できれば医師不足に関係する論題が…」というリクエストがあったので、最近作られたディベート甲子園OBOG会のSNSからヒントを貰い、お伝えしました。また、「ディベートアゴラ」のページを紹介して、そこに過去の立論がある論題は生徒が取り組みやすい、ともアドバイスしました。

 結果として挙げられた論題案は、26もあるのです!
#小さな文字にさせて頂きますm(__)m

  1. 「日本政府は保険医の登録に際し、国の指定する地方での3年間の勤務を要するものとすべし」(医師不足解消に関する論題です)
  2. 「日本は少年犯罪の加害者の実名報道を法的に認めるべきである。是か非か」
     固定プラン:少年法を改正し、61条を削除する
  3. 「日本はサマータイム制を導入すべし。是か非か」
  4. 「日本は首相公選制を導入すべし。是か非か」
  5. 「日本は選挙の棄権に罰則をもうけるべし。是か非か」
      *「選挙の棄権」とは、投票しないことであり、白紙投票は含まない。
  6. 「日本は首都機能を移転すべし。是か非か」
      *「首都機能の移転」とは、東京以外の一か所に首都機能を移転することであり、分都、展都は含まない。肯定側はプランの中で移転先の場所を示すこと。
  7. 「日本はごみ収集を有料化すべきである。是か非か」
      *ごみ収集の有料化は、全国で行うものとする。ごみの量に応じて料金を徴収する。
  8. 「日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か」
      *「積極的安楽死」とは、薬物投与などの積極的行為による安楽死であり、単なる延命治療の中止を含まないものとする。
  9. 「日本は刑事裁判に陪審制を導入すべきである。是か非か」
      *「陪審制」とは被告人の有罪・無罪を陪審員が評決によって決める制度のことである。
  10. 「日本は死刑制度を廃止すべきである。是か非か」
  11. 「日本はすべての原子力発電を代替発電に切り替えるべきである。是か非か」
  12. 「日本は原子力発電所の新規建設を止めるべきである」
  13. 「日本は環境税を導入すべきである。是か非か」
  14. 「日本は道州制を導入すべきである。是か非か」
  15. 「日本は遺伝子組み換え食品の販売を禁止すべきである。是か非か」
  16. 「日本は救急車の利用を有料化すべきである。是か非か」
      *有料化とは一回の利用につき定額の支払いを義務づけることとする。
  17. 「日本はレジ袋税を導入すべきである。是か非か」
      *客はレジ袋を1枚渡されるごとに5円を支払い、店は所在する市区町村に納入するものとする。納められた税金は市区町村の環境対策費にあてる。
  18. 「日本は炭素税を導入すべきである。是か非か」  
      *炭素税とは化石燃料の輸入及び製造にかける税とする。
      *税額は炭素1トンあたり一定額とする。
      *すべての業種を対象とし、例外は認めない。
  19. 「日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである。是か非か」
      *ここでいう小売店とは、商品を消費者に売る有人の店舗とする。ただし、飲食店、ガソリンスタンドは除く。
      * 深夜営業とは、午後10時から午前5時までの販売・配送とする。
  20. 「日本は18歳以上の国民に選挙権・被選挙権を認めるべきである。是か非か」
      * 公職選挙法で定めるすべての選挙を対象とする。 
  21. 「日本は労働者派遣を禁止すべきである。是か非か」
  22. 「日本は完全学校週5日制を廃止すべきである。」*土曜日も授業する。
  23. 「日本は代理出産を認めるべきである。」
  24. 「日本は夫婦別姓制度を導入すべきである。」    
  25. 「日本は医師にガン告知を義務づけるべきである」
  26. 「日本政府は、全ての男性の正規労働者に、その子どものために育児休業を取得することを義務付けるべきである。」

 いざディベートをしなくてはならない、という高校生320名が、この26論題案から何を選ぶのか?ものすごくわくわくして待っていました。
 8クラス×2論題ずつで選ばれた論題が、下記のものです。(カッコ内の数字が、それを選んだクラス数です。)

  • 日本はレジ袋税を導入すべきである。(5)
    *客はレジ袋を1枚渡されるごとに5円を支払い、店は所在する市区町村に納入するものとする。納められた税金は市区町村の環境対策費にあてる。
  • 日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。(3)
    *「積極的安楽死」とは、薬物投与などの積極的行為による安楽死であり、単なる延命治療の中止を含まないものとする。
  • 日本は少年犯罪の加害者の実名報道を法的に認めるべきである。(2)
    固定プラン:少年法を改正し、61条を削除する
  • 日本は医師にガン告知を義務づけるべきである。(2)
  • 日本は完全学校週五日制を廃止すべきである。(1)
    *土曜日も授業を行う
  • 日本は死刑制度を廃止すべきである。(1)
  • 日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである。(1)
    *ここでいう小売店とは、商品を消費者に売る有人の店舗とする。ただし、飲食店、ガソリンスタンドは除く。
    * 深夜営業とは、午後10時から午前5時までの販売・配送とする。
  • 日本は夫婦別姓制度を導入すべきである(1)

 内容的には難しめな論題にも果敢に挑戦する高校生パワーが感じられるチョイスですよね!
 そして「はい、08年【共通論題】を選んでくれてありがとう!」と、ちょっと喜んだ僕でした!

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 そこで、こちらをご覧のディベート関係者にお願いです。

 宮城野高校をサポートした時と同様に、選ばれた論題に関するリンク集を作成し、生徒たちの調べ学習に寄与できれば、と思っております。

 【 こちら 】です。

 特にディベート甲子園論題であれば、皆さんも「このネット資料が…ムフフ」というのがきっとありますよね!それを是非、登録して下さいm(__)m(過去の論題ですので、OKですよね?)

 また「ガンの告知」と「夫婦別姓」は、ディベート甲子園で扱われていないので、僕の方ではちょっとリサーチ不足です。心ある方のご協力があれば幸いです。

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 宮城野高校、盛岡三高と続いたので、「総合的な学習の時間を用いてディベートに取り組んでもらう」というニーズは、結構あるんじゃないかと思うわけです。また、私達が知らないだけで、実は「生徒たちにディベートに取り組んでもらうにはどうしたらいいのだろう?」と、いざ担当を引き受けていて困っている先生もいらっしゃると思うのです。

 そういった先生方に、「こういう手順で行えばある程度うまくディベートに取り組めますよ」と、ワークシート等を提供できれば、ディベートの普及に繋がりそうな予感がしております。(総合的な学習が導入されてから、もう何年も経っているのに、と思いますが…)

 ということで、《“総学”ディベートのサポート》情報の取りまとめに、俄然やる気が出てきたところでした!

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2008.10.14

Case Study:08【共通論題】「少年犯罪の加害者の実名報道」

 08【共通論題】「少年犯罪の加害者の実名報道」への取り組みの実践を報告するページを作成しました。論題の捉え方、議論を順を追って考える方法など、本校が取り組んだ実践に基づいて発信して参ります。

 またDebateフィードバック掲示板には、「今年の【共通論題】は取り組むのが難しいweep」とおっしゃる皆さんから、ひとまず質問等を寄せてもらうツリーを作成しました。
 まずは現役ディベーターの皆さんが、この論題のどういった点に困難さを感じるのかを、論題を設定した側(…と言っても、皆さんが投票で選んだ論題なのですが(^^ゞ)として気づき、把握することが大事かなと、そしてそれに答えることによって、私の側もディベートの指導のスキルが上がるのではないかと思っています。

 議論、そしてディベートへの取り組み自体を、皆さんと作り上げていくことができればと思っております。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。m(_ _)m

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2008.10.12

08年度【共通論題】でのオンラインディベート練習会

 先日問い合わせしました、08年度北海道・東北地区【共通論題】を用いたオンラインディベート練習会の概要が固まりました。

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◆論題 08年北海道・東北【共通論題】を用います。
論題:「日本は少年犯罪の加害者の実名報道を法的に認めるべきである。是か非か」
*固定プラン:少年法を改正し、61条を削除する

◆日程
標準日程: 10月27日(月)~11月13日(木)

参加申込み期間:10月21日(火)9時まで

◆出場枠
 特に制限は設けません。一つの学校から肯定・否定問わず、何組(何人)がエントリーしても構いません。
 複数の試合を平行して開催します。

 参加資格は問いません。
 校種の枠を超えた対戦(例えば中学生vs高校生)カードとなる可能性もあります。

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 東北支部・北海道支部の皆さんは、試合のある次の行事が12月ですから、この時期の部活動の取り組みとして、学校にいながら遠くの学校と対戦できるオンラインディベートを是非ご活用下さい。

 特にお勧めなのは、一つの学校のメンバーが肯定・否定の2つに分かれ、2チームでエントリーすることです。
 そうすると、肯定と否定と両面から論題について深く考えることができます。

 またオンラインディベートは、誰からアドバイスをもらっても構わない(正確に言うとチェックできない→チームの代表が「これで良し」と書き込む際に重要な責任がある)ので、同じ学校のメンバーで、相手側の考えを踏まえてアドバイスし合って試合を進行させることが、その学校のメンバー全員のスキルアップに繋がるのです。

 校内試合とは一味違う、やはり対外試合の醍醐味を、学校にいながら体験できるのはかなりなメリットです!

 また、他地区の皆さんでも、オフシーズンの練習として取り組もうという方がいらっしゃれば、是非一緒にディベートしましょうhappy01

 只今、会津高校(肯定・否定)、東北学院中学・高等学校、八戸高校が参加の意向です。
 ということで、どなたでも必ず、対戦相手が見つかります!

 詳しくは【 こちら 】をご覧ください。
 では、皆さんからの参加表明をお待ち申し上げます!

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