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2008年9月14日 - 2008年9月20日の2件の記事

2008.09.15

論題発表後の最初の一歩は?

 08【共通論題】が公開されたのは、先週の土曜日の午後6時近くでした。
 その前日の金曜日に、うちの部員へ「論題が発表されたら何をどのような手順で進めるのか、まとめておきなさい」と指示をしました。

 うちの部長が、4つ挙げたそうです。

  • 予想されるメリット・デメリットを挙げる
  • リンクマップを作成する
  • 簡単な立論を作成する
  • 予備知識の確認

 さて皆さん、この4つを、どのような順番で行うべきだと思いますか?
  そして、その順番に行う根拠は?

 また、ほかの学校さんは、たとえばディベート甲子園の論題が発表された後、具体的に何をどのように取り組み始めますか?

 もう一人、ラバーズのS君が、3つほど挙げてくれているのですが、これは次回にご紹介します(^^)

 明日の部活動から仕掛けていきたいと思っておりますcoldsweats01

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顧問としてのディベート指導のあり方を模索

 本校ディベート部の高3で、ディベートラバーズのメンバーだったO君が、非常に重要な指摘をした。

ディベートは結局、自分で行動しないと、上手にならない
自分の中で『これで大丈夫』とゴールを作ってしまうと、実は及第点に至らない。なぜならディベートとは、答えのないオープンエンドなものなので、自分で作ったゴールは、成長の可能性を自ら切ることにほかならない
「自分の成長を止めているメンバーは、結局力量不足に陥る
 そしてディベートにおいて全国でも勝とうとすると、力不足のメンバーを他のメンバーが補うことはできず、結局は、力不足のメンバーがチームのディベート力を下げる

「では、部活で力量不足に陥るメンバーをどう指導するか?2つ道がある。

 1:ノルマを課して訓練する
 2:自主性に任せる。

1は、部活としてはつまらなくなるが、効果はある。
2は、部活としては楽しいが、いつ効果が出るのか分からない(現状の本校ディベート部)
しかも2の状態では、例えば大会に出ても、負ける。その時に『お前に非があるから負けた』と分かってもらうことになる。そこで気がついてもらえるかどうか、だが。」

「僕としては、部活は楽しい方がいい、けど、みんなのディベートのスキルが上がらなければ、全国では勝てない。そこをどうしたらいいかと思うのだけれども、来年の論題が発表されるまでは、放任するしかないのではないか?」

先輩達が僕達にどのように接していたのか、何度か話をしたりしたが、ここにきてよくやく分かってきた。

先生って微妙な立場ですよね。放っておいても結果が出ないので、指導する。でも、指導しても真の力にならない。」

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 とまあ、言葉は多少違うかもしれませんが、上記のようなことを言うのです。

 このように考えるにいたったのは、彼自身、関東圏の大学のAO入試を受ける際に書く「高校時代で得たもの」という中で、ディベート部の活動から何を得たか、というのを、客観的に振り返ったからだと言う。

 うん、彼らもまた、「ディベート甲子園」を引退してから、何かを掴んだのかな、と思いました。前部長も、そうでした。
 どうして全国大会の前に気付かないんだろうか?
 いや、こういうことは、引退して初めて、選手の立場を退いて初めて、理解できる領域なのかもしれない。

 また、本校OBも同様のことを考え、煮え切らない気持ちでいるようだ。
 演劇主義は確かに間違いだ。
 では、OBOGは何ができる?
 後輩たちの議論の誤りに気が付き、実状についてアドバイスするだけか?
 それだけでは、後輩は勝てない。なぜなら「ディベートは結局、自分で行動しないと、上手にならない」からだ。
 先輩も、引退したての後輩も、結局同じ境地に至る

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 僕が今年何をしたかと言うと「現状維持では勝てないのだよ」ということを繰り返し言ったことです。
 「今やらないことに根拠とか見通しがある?残り期間に何をすべきか考えて、それで遊んだりしてもいいという結論ならいいけど、そうでないのなら、まずみんなで話し合いをして、それぞれのやるべきことを確認して、その上で早く帰る生徒を返したり、残りの時間で遊んだりしなさい。でないと、昨年同様に負けるんだよ。僕らにとって現状維持=昨年同様の地区予選敗退だからね。」と、何度も言いました。

 その上で、新入部員に手伝ってもらって、資料の整理等、事務的なことを進めました。
 あくまでディベートの内容に関しては、選手自身に考えてもらうしかない=「ディベートは結局、自分で行動しないと、上手にならない」からです。

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 08【共通論題】が発表されて、この論題に取り組むことにより、現役部員たちのスキルを高めることが必要となります。

 「ディベートなんて一度やめちまった方がいいよ。日本語を正しく使うこと自体ができていない。相手の議論も、証拠資料で言っていることも、正しく理解できないんだし、自分の考えも言葉にして伝えることだってできていない。ここは日本語を正しく使うことから鍛え直した方がいい。そのためには【共通論題】の策定は、訓練に目を向けるのを妨げるだけだ」という方がいます。
 それは一理あると思います。
 が、その方とも「でもそれでは、ディベートの普及には繋がらない」という点では一致しています。
 例えば野球やサッカーをするのに「はい、ランニングと球拾いから」というようなもので…ランニングと球拾いが好きだから野球・サッカー・テニスをする、という生徒はあまり多くはないと思います

 ディベートは結局、ディベートをするところが楽しいのだと思います。
 これは、教室ディベートの普及を試みる場に何度も立ち会ったことのある方々にとっては自明のことだと思われます。

 そうすると、部の顧問としては、スキルが低く、それによるデメリットに自覚していない生徒にいかにアプローチをするか、ということが、永遠の課題、となります。

 繰り返しますが、O君の言った「1:ノルマを課す」は、部員の多い部活などでありがちかもしれません(リサーチの分担、など)
 他に何か、ディベート部をうまく運営するために「みんなでやると決めていること」がありましたら、是非教えて下さい。

 「2:自主性に任せる」で有名なのは、池田先生の放牧主義ですよね。
 これは、結果が出るとは限らないところが玉に瑕です。特に「自分で『ゴール』を設定する生徒がいて、メンバー全体の力を衰えさせていたり、それに顧問が気づかずに適切な指導がてきない場合などは、結局地区予選どまりでしょう。(特に東北地区は、その程度の力ではもう、地区予選突破は無理…)

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 で、結局僕はどうしようと考えているかというと、
 「08【共通論題】を用いて、生徒と一緒にディベートをする」ということです。

 個人個人の自覚を促すには、個人個人でディベートに取り組んでもらい、何が良くて、何が悪いのかを、経験として実感してもらう必要があります。
 個人戦を中心とした取り組みを、12月の東北ディベート交流研修会まで続けたいと思います。

 なお、そもそもディベートについて理解が足りず、何をどうしたら良いのか分からない部員が登場すると思いますので、その生徒達には適切なテキストを渡し、「ほら、その点に関してはそう言われているんだよ」というような形で、ディベートへの理解を促したいと思います。それは、生徒の自主性を促す前段階として、指導してもいい領域だと思います。

 そしてやっぱり、自分自身のディベートスキルが、最近衰えていると思われますので、まず、自分が真剣にディベートに取り組むことが大切だと思います。
 「指導者も一緒にディベートすべし」とは、以前から言われていることです。

 あと一つ、やっぱりディベートは、実際にすることの方が楽しいと思うので、「やっぱりディベートって、やる方が楽しいなぁ」と感じられる自分も大切にしたいと思います。

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