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2008年8月24日 - 2008年8月30日の2件の記事

2008.08.29

08【共通論題】最終候補&投票方法

 08【共通論題】に関して、最終候補として4題を挙げます。
 それぞれの論題候補を推薦する理由、及び、予想される議論に関して掲載します。
 引き続き、投票方法の説明も書いてありますので、御覧下さい。

------ 08【共通論題】最終候補 4題 -----

■日本は道路特定財源の暫定税率を廃止すべきである。 

 暫定税率とは、昭和48年に始まった道路整備五ヵ年計画に伴う財源不足に対応するため、昭和49年より、当初2年間限定で暫定的に実施された、ガソリンに賦課する税制のことです。限定期間を過ぎた後もこの税制は延長を重ね、30年以上経った現在に於いても継続しています。その間、税収は日本の道路事業発展のため、大きく寄与してきました。その反面、地方における道路の必要性や、使い道に疑問符が生ずることが少なからずあり、加えて昨今の原油高に伴うガソリン価格高騰によって、その存否が今年の常会で大きく取り上げられたことは記憶に新しいことです。
 同時にこの税制は、いわゆる「環境税」のような役割をしているとの指摘もあり、その存否は経済・環境の両面に大きく影響を与え、より多くの人々に関係してくる問題となっています。今年4月の暫定税率期限切れの際の混乱を見れば分かるように、より人々の生活に密着した論題である、という点で優れていると考え、推薦しました。

[予想される議論]
○メリット:「ガソリン価格の低下」「建設業界と国会議員の癒着解消」など
○デメリット:「地方財政の破綻」「温室効果ガス排出量の増加」など

■日本は少年犯罪の加害者の実名報道を認めるべきである。

 現在日本は少年法によって、未成年犯罪の加害者を実名報道することを禁じています。しかし、昨今の未成年者における凶悪事件が増加してきた背景から、社会不安をやわらげるために実名報道を求める声が増えてきます。

[予想される議論]
○メリット:「犯罪抑止につながる」「知る権利が得られる」
○デメリット:「社会復帰ができなくなる」「プライバシーの侵害」などが議論できるでしょう。

未成年者への報道のあるべき形を中高生のみなさんが議論できるこの論題は、ディベートする価値が高いと考え、この論題を選定しました。

■日本はタバコ税を大幅に引き上げるべきである (要ワーディング)

 タバコには現在1箱あたり約190円の税がかけられており、年間2兆3000億円もの税収入として国や地方を支えています。今年になり、国の財政の改善を目的として、消費税の代わりにたばこ税を大幅に増税するという議論がなされています。
 タバコ価格を1箱500~1000円程度にすることによって、たばこそのものの売る数を減らしつつも、税収増を得られるという試算も公表されつつあります。

[予想される議論]
○メリット:喫煙者が減少することによって「健康被害の防止」や「未成年へのタバコ被害の防止」などが議論できるでしょう。また「税収の増加」による地方・国の財政改善なども議論できます。

○デメリット:直接的な被害として「たばこ販売業者・小売店・たばこ葉生産者への被害」があげられます。また、タバコ税を高額にした国では「たばこの密輸増加による「マフィア、暴力団の暗躍」なども引き起こされています。

中高生にはタバコはなじみが少ない(はず)のものですが、国をささえる「タバコ税」のあり方を知り、東北の地元産業であるタバコ葉を深く知る機会ともなりるこの論題は、共通論題としてふさわしいと思われます。

■日本はサマータイム制を導入すべきである

 日の長い夏の間だけ、時計を1時間早く進める制度で、夏時間とも呼ばれます。
 今年行われた洞爺湖サミットに関連し、温暖化対策の一つとして、政府は法制化・完全導入に向けた準備・検討を開始しています。
 過去にディベート甲子園等で行われている論題ではありますが、北海道や岩手県奥州市など、試験的な取り組みが国内(しかも北海道と東北)で行われており、海外の資料だけではなく、国内実績に基づいた議論が期待されます。国及び地元の取り組みに着目してもらうことも期待して、この論題を推薦いたします。

[予想される議論]
○メリット:「省エネルギー」「労働生産性の向上」「余暇の充実」など
○デメリット:「労働時間が長くなる」「無駄な支出の増加」「健康への悪影響」など

… … …

 投票方法です。

 投票の際には、第一候補と第二候補の二つを挙げて下さい
 第一候補は2点、第二候補を1点として集計し、最多得点の論題を採用いたします。
 2つの候補が甲乙付け難い場合には、両方を1.5点として集計しますので、その旨明示して下さい。
 投票先に関しては、下記の2点をご覧下さい。

《1》
 東北支部でTDNに加入されている方及び各校は、TDNでの投票をお願いします。
 北海道支部のMLに加入されている方及び北海道支部の各校は、そちらでお願いいたします。
 東北・北海道の各学校の部員の皆さんは、恐らく顧問の先生が地区のMLに加入されていると思いますので、顧問の先生に投票をお願いして下さい。
 例年通り、MLへの加入者を一人、北海道・東北支部のそれぞれの学校を1校と数え、一人及び1校が2つずつ、第一候補と第二候補の論題候補を挙げることとします。
 各学校のディベート部の顧問がMLに加入している場合には、学校(部活等)の選考作業に加わるか、MLに1票を投じるかのいずれかにして下さい(この場合は、生徒の選考作業に加わらずに、独自に判断して2つの論題を挙げて下さい)。
  ※なお、東北支部・北海道支部から個別に連絡のあった方は、その指示に従って下さい。

《2》
 上記MLに加入されていない方は、こちら『でぃべーたぶる』にご投票下さい。なお、MLに加入されていない方であるならば、北海道・東北のどちらかの支部に所属されている方でも構いません。
 広く全国から御意見を賜ることができれば幸いです(^^)
 なお、集計の際には、1.の結果を尊重しつつ、2.の結果も加味して、東北支部と北海道支部の担当者で最終判断をさせて頂くことを、予めご了承願います。

 投票は予定通り、明日の30日(土)より受け付けます。
 受け付け締め切りは、一週間後の9月6日(土)です。

 皆さんのご協力を宜しくお願い致します。m(__)m

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【共通論題】東北からの推薦は1題

 【共通論題】の選定にあたり、東北支部側の議論の結果をお伝えします。

 まず、結論に至るまでの検討過程として、採用を避けた方がいいと判断した論題について説明します。

 最初に「メリットとデメリットのバランス」「話題がホットか」という観点に先んじて「地区として取り組むのに相応しいか?」という観点を優先させました。

 基本的に、中学生と高校生とで共通の論題ですので、中学生自らが議論を構築できないようであれば良い実践とはならず、地区“全体”で取り組みにくいだろう、という考えをベースに、論題選考の話し合いが進みました。

●「日本の中学・高校は~」という“主体”は避けた方がよいだろうと判断された論題
(地区“全体”としては取り組みにくいので、地区として取り組むには相応しくない、という判断)

オ 日本の中学・高校は掃除を業者に完全に託すべきである。
カ 日本の中学・高校は制服を廃止すべきである。

 各学校の価値観、すなわち「中学とはどうあるべきか」「高校とはどうあるべきか」というものに差があることから、議論がかみ合わない可能性があります。
 石巻市の中学校、という枠内であれば議論が可能でしょうし、その場合、ディベーター(中学生)は、自分の意見をそのまま言葉にできることが予想されることから、石巻市中学生ディベート大会の論題としては相応しい可能性がありますが、【共通論題】として、北海道・東北の中高生に対して共通の背景を持ってディベートをするには適していないのではないかと判断しました。

●中学生には、論題の対象を理解してディベートをすることが難しいだろうと判断した論題

ケ 日本は高速道路の通行料を無料化すべきである。

 プラン導入後の現状の変化について立証するのが、中学生及び中学生フォーマットでは難しいだろうと判断しました。

サ 日本の基礎年金は税方式に移行すべきである。(←国民年金のことです)

 まず、国民年金の制度、あり方を理解した上で、税方式に移行することの意味及びプラン後の良し悪しを議論することになるだろうと予想されるのですが、なぜ“税”方式なのか、そして判断基準となる望ましい国民年金のあり方を中学生が捉えきれないのではないか、と判断し、難易度が高すぎる論題と判断しました。

キ 日本は道路特定財源の暫定税率を廃止すべきである

 暫定税率として徴収しているお金の使われ方、プラン後の望ましい予算等の動きは、中学生には捉えきれないのではないか、と判断しました。
 加えて「暫定」だけ外した税制度にすれば論題を肯定できる、といった議論も考えられ、予想外の方向に議論が進む可能性も指摘されました。
(このあたりは、ワーディングや付帯事項にてカバーできるかもしれません)

●「税金」を扱った論題は中学生に難しいだろうと判断された論題。

ス 日本は消費税を10%に引き上げるべきである。
セ 日本はたばこ税を大幅に引き上げるべきである。

 現状の税制度の問題を、中学生が捉えられるのか、また、現状の問題をなぜ「税の値上げ」という方法で解決すべきなのか、を、中学生が論じるのは難しいだろうと判断されました。
 また、「税金」を扱った両論題に対して、増税の額の妥当性(なぜ10%なのか、なぜタバコ一箱当たり千円なのか)を判断するのが困難(額によっては、メリットとデメリットのバランスが崩れる)なのではないか、という意見が多数でした。

●「懲罰」を扱った論題は中学生には難しいだろうと判断された論題

ウ 日本は終身刑制度をを導入すべきである。
コ 日本は少年犯罪の加害者の実名報道を認めるべきである。

 終身刑制度は明らかに現在の国による懲罰制度の問題扱うものですが、実名報道も端的にいえば「現在の懲罰制度ではカバーできていない少年犯罪に関する問題に対して、マスコミの力を増大させる(スタンスとしてはマスコミによる懲罰を容認する)」というものです。
 それらの問題の解決に関してディベートをするには「適切な罰とは何か」という基準について考え、その上でプランの妥当性の是非を判断することになりますが、肯定側・否定側の双方の考えが一致せず、中学生では議論を噛み合わせることができずに試合が進行する可能性が高いだろうという考えに至りました。

価値で争うことが予想されるので避けた方が無難だと判断した論題

イ 日本は『赤ちゃんポスト』制度を積極導入すべきである。
シ 日本は国会を一院制にすべきである。

 プラン導入後に起こることは、比較的容易に想定されると考えられます。(『赤ちゃんポスト』に赤ちゃんを預けることや、国会の議決が他の議会(参議院)に回らないこと)
 するとその次に、そのことが容認されるべきか否かを判断するためには「日本がどうあるべきか」ということ、または「政府がどのような価値観をもってその政策の実施にあたるのか」という“価値の議論”が、ディベートの主たる論点になると思われます。
 ですが残念ながら、中学生が日本、及び政府の持つ“価値”を論じるには、学習段階的に(公民が中学3年)難しいのではないか、と判断しました。

以上の結果から残った論題が下記の3つとなりました。

ア 日本はサマータイム制を導入すべきである。
エ 日本はデポジット制度を導入すべきである。
ク 日本は救急車の利用を有料化すべきである。

 これら3つの論題が肯定的に捉えられたのは

  • プラン後の世界が論じやすく、判断しやすい。
     つまり、プランを実施したと想定した上で、ディベーターが述べた通りのことが起こるか否か、という“事実”が争点となり、聞き手(ジャッジ、及び準備をするディベーター)が判断しやすい。
  • メリットの重要性、デメリットの深刻性で挙げられる価値も分かりやすいと予想される。

という観点から、中学生でもディベートが成立するだろう、ということを主眼に選定しました。

 その中で、【共通論題】案として、メリット・デメリットのバランスという観点から消極的な意見が多かったのは「デポジット制度」、ホットさという観点から賛成であっても消極的だったのが「救急車」、でした。逆に、積極的に支持されたのは「サマータイム制」でした。

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 そこで今回、東北支部の側からは、積極的に支持された「サマータイム制」のみを、論題候補に加えることといたします。

<推薦論題>
「日本はサマータイム制を導入すべきである。是か非か」

 日の長い夏の間だけ、時計を1時間早く進める制度で、夏時間とも呼ばれます。
 今年行われた洞爺湖サミットに関連し、温暖化対策の一つとして、日本政府は法制化・完全導入に向けての検討を開始しています。
 過去にディベート甲子園でも行われている論題ではありますが、近年、北海道や岩手県奥州市など、試験的な取り組みが国内で行われており、海外の資料だけではなく、国内実績に基づいた新しい議論が期待されます。

メリット:「省エネルギー」「労働生産性の向上」「余暇の充実」など
デメリット:「労働時間が長くなる」「無駄な支出の増加」「健康への悪影響」など

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 北海道支部から3題が推薦論題となっておりますので、3+1=4題を最終論題候補とし、両支部及びネットで【共通論題】選定作業をご覧の方から投票して頂くことで、【共通論題】を選ぶことにいたします。

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