« 2006年12月31日 - 2007年1月6日 | トップページ | 2007年1月14日 - 2007年1月20日 »

2007年1月7日 - 2007年1月13日の5件の記事

2007.01.13

07.1.13 遥かなる長い道を

 「13日(土)に部活をします」とBlogに書いておいたところ、「その日空いてますから」と言ってOBが来てくれました。いやぁ、正臣君、有り難い!感謝!

 今日は新入部員がディベートを始めて体験します。
 一番最初に基礎訓練として、また、折角来てくれたOBが新入部員をよく知らないでしょうから、『他者紹介』から始めました。(そう言えば、『メモのコツ』の伝授は、2学期のうちに教え終わっていました。)
 『他者紹介』をすると、雰囲気が打ち解けて、いい感じですよね(^^)

 引き続き、“楽しみ隊”方式で、「インタビュー問答ゲーム」→「メリット・デメリットのラベル探し」→「リンクマップの作成」→「立論作成」→「テストマッチ」ということで、約2時間半で自作の立論を作成し、ディベートを体験するところまでできました(^^)

 で、肯定側:新入部員O君1人vs高1I澤君+中3部長2人:否定側のテストマッチをしたのですが、僕とOBとがジャッジをして、2-0で肯定側のO君の勝ちになってしまいました。

 O君は、休憩時間にびっしりと立論をしたため、立論を読む練習をするなど、真摯にディベートの準備をしていました。ディベーターとして◎です!

 一方で経験者も、2人で相談して準備をこなしていました。反駁等の技術も、当然あるのですが、相手の立論や反駁と“かみ合っていない”のです。
 全く新しい人との対戦で、即座に相手の主張を正しくは理解しにくかった、ということもあるでしょう。
 ですが、最もまずいなぁ、と思ったのは、反駁の際に、「相手の発言を正確には引用できていない」ということです。「引用」というのは、「相手の言った言葉をそのまま用いる」ということです。それでなければ、どの部分に、どのような言葉をぶつけていて、ジャッジにどう評価して欲しいのかが分かりません。
 肝心なキーワードをメモできていないのでしょうか?フローシートをチェックすれば良かったかなぁ。

 一方でO君の方が、自分の主張で用いている言葉と、反駁で用いている言葉とが、うまく合致した点があり、相手を小さくして自分の話が重要である、という結論を言えているように聞こえました。

 それでも、全部終わった後のO君の感想は「やっぱり難しいです」でした(^^;
 でも、それは慣れていけば解消され、間違いなくスキルはアップするでしょう。

 一方で、現役のメンバーは、経験を積んでいるのですから、新人相手でももう少しできてもいいのでは、と思いきや・・・「全国の決勝」って、ものすごく遠い目標であるような気がしました
 ディベートって、慣れた頃に一度勝てなくなると、自分の経験でも思います。“スランプ”って言うんでしょうかねえ。
 彼らは只今“遥かなるまわり道”を歩んでいるような感じです。

 この“殻”を破り、ディベートについての理解を深め、理にかなった望ましいスピーチができるようになるまで、先の長い道のりを何とか切り開きたいものです。

 最後に、OBが言ってくれました。
 「今は分かれて戦いましたが、全国の論題が発表されたら、現役部員と新入部員の皆さんが仲間になります。そうすると、意志の疎通など、更なる面倒なことがありますが、チームとなって頑張って下さい」

 そうですね。
 遥かなる長い道のりも、みんなで一つのチームとなって歩けば、楽しい…かな(^^)?

  ・・・僕も共に、その長い道のりを、頑張って進みます!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.01.11

07.1.11 あのタイマーを背負ってディベートしたい

 2007年度の部活を開始!
 一番最初にしたことは「チラシ配り!

 今日は、本校中学入試の合格発表です。
 そこで、合格して「ヤッター!」と喜んでいる小学6年生に「おめでとうございます」と言いながらチラシを渡す活動です。
 今年から本校は、ネットによる合格発表を行なうことになったのですが、そのために、発表時間に本校に来た生徒の数は、昨年より減っている感じでした。「保護者にもチラシを渡してごらん」と指示を出します。新入生にも保護者の方にも、まずは「ディベート」という競技があり、それに取り組む部活がある、ということを広く知ってもらうだけでも大切なのです。
 ちなみに、こんな時にチラシを配るのは、部員が少ない部だけです。サッカー部や野球部など、何もしなくても多くの部員が入る部活は、発表時間から即座に練習開始です(^^;

-----

 高3の佐藤君が引退し、高1の生徒が入部して、只今4人体制。
 正味15分のチラシ配り。
 校内に入り、体も冷えきった感があったので、校内の自販機で4人分のホットドリンクを買ってあげて、自分の分も買って、暖めてある物理室に入り、乾杯で部活スタート。

 最初に聞いたのは、「2007年度の目標」です。

 チームの目標をメンバー全員で共有することは大事です。
 目標に応じて、必要な努力の量、頑張り具合等、違いますから。

 「全国に行きたい」
 「取り敢えず全国で1勝」

 ・・・そうだよね。全員、ディベート甲子園で1勝も出来ていないメンバーなのです。

 本校の過去の成績を教えました。
 全国で勝った回数は、04年(原発)が予選で3勝、03年(安楽死)が予選で1勝、02年(遺伝子組み換え作物)が予選で1勝、00年(原発)が予選で1勝の、合計で6回しか勝ったことがありません。

 それだけ「全国で勝つ」ためには、質の高い取り組みが必要です。

 ですが、部員達の理想がもう少し続きました。

 「決勝トーナメントでも勝ってみたい」

 これは、高3の先輩たちと同じ目標です。本校は全国ベスト16が最高記録で2回経験があります。

 そんな中、今年度様々な遠征等に同行、東北予選突破後に高校チームに入った高1のI澤君が言いました。

 「決勝の舞台に立ってみたいですね。あのタイマーを背負ってディベートがしたい。」

 ・・・あのタイマーは、ディベート甲子園のOBがプログラムしたものであることを伝えると、感心していました。

 確かに、あの「ボ~~ン」で始まるタイマーの雰囲気で試合をしたら、カッコイイでしょうね(^^)

 …で、こちらのBlogをチェックされている方は、もうお分かりでしょう。

 最終的に確認しました。
 顧問の目標と、部員の目標は一致しまして、
  「全国の決勝に進む!」

 理想を現実に。
 そのために、少しずつ、質の高い取り組みを継続させよう、と訴えて、練習のスタートです。

-----

 今日は、立論-質疑-資料無しの1反、だけの練習です。
 資料がなくても、ジャッジを説得できる反駁のスピーチをしよう、というものです。
(この練習の詳しい意図はここでは略しますが、チームの弱点克服を考えてのものです。昨年「もう少しディベートの技術を向上させる取り組みをしたい」と書きました

 で、これだけでも、「これを機にディベートを深く理解し、その上で“理に適った”スピーチをしよう」と、黒板に書きながら指導した項目がた~くさんありました。

 自分でも多岐に渡る説明をしていることが分かりましたので「これは、指導した内容を、自分でも記録にまとめ、分類して整理する必要があるなぁ」と思いました。4月から入部してくれる現中3生にも、改めて教える必要がありますから。
 「TGディベート部虎の巻」みたいのができたりして(^^;

 今日は授業がなかったので、密度の高い練習になった気がしましたが、恐らく“消化不良”でしょう。
 このような取り組みを、8月まで継続させて、どこまで向上できるのか…?

 2007年の取り組みが始まったのです。

-----

今後の予定:

 1月13日(土) 新入部員のO君のためのディベート講座。
 (“楽しみ隊”方式で、2時間半でディベートができちゃう、というところまで持って行く)

 1月16日(火) ディベート初心者講座
 (知っておきたい基礎知識を週に1つずつ教え、その後ディベート甲子園決勝ビデオorDVDを、1試合ずつ見て、フローをとる練習を重ねる。これを週の何曜日に実施するかは未定で、16日に来る中3生と相談して決める。最初の基礎知識は「『事実』と『意見』」)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.01.09

英語の授業で日本語ディベートが使えるじゃん!?

 「学校で英語をあんなに習っても、外国人とうまく会話ができない。」という批判がありますが、そもそも英語を習うだけでは英会話にまでは至らないのかもしれません。
 そして実は、英会話に必要なスキルは、日本語の領域にもあると考える必要がありそうです。

 下記の新聞記事を見て僕は、新しいアイディアが生まれそうな嬉しい衝撃的な感動を得たのでした。

--------------------
河北新報2006年12月1日
東京コミュニティースクール校長:市川 力「使いたい!使えない?英語」

「『英語は苦手だ、使え合い」と感じる最大の理由は、普段日本語で行なっている会話と同じように英語を操りたいのに、それが思うようにできないからだろう。しかし、母国語での会話と外国語で行なう会話とでは、頭のはたらかせ方が全く異なるということを理解してほしい。
(中略)
 よく言われるように、英語の会話では何をするかしないかをはっきり表明し、続いてなぜそう言う判断をしたかを述べるという文章構造が多い。例えば、山と海のどちらかに行きたいかを尋ねられたとき、日本語では無意識に『山かな…』と答えるだけ出終わっても何もおかしくはない。
 ところが英語の会話では『Mountain is better because we can pick up mushrooms』のように答えることが多い。そこで、日本語でも『山がいいね。だって、キノコ狩りができるから』と、判断の根拠まできちんと述べる習慣を身に付けるように心掛けるのである。
 英単語、基本フレーズ、文法が頭に入っていても、いざ英語を使う場面に直面すると言葉が出なくて頭の中が固まってしまいがちだ。それは、日本語では普段行なっていない思考方法を迫られるせいだ。日常的に英語と触れる機会の少ない中で英語力を高めるためには、日本語の会話を活用して英語型の思考訓練をすることがどうしても必要になってくる。」
--------------------

 あれ…?
 いつも耳にする【根拠を述べる】という言葉が登場してきましたよ。

 【判断の根拠まできちんと述べる習慣を身につける】
  ↓
 【日本語の会話を活用して英語型の思考訓練をすることが必要】

  ↓
 日本語ディベート??

 これをうまく活用すれば、英語の授業で日本語の簡易ディベートに取り組み、それを元に英語で簡単なディベート風なやり取りをさせる、なんて授業ができるのでは?

 中学生でも流暢な英語ディベートに取り組む授業が可能ですが、そこまでいなかくても、【思考訓練】+【スピーチ練習】=〔話せる英語〕となりそうな気がします。

 引用文にある例のように、本当に簡易で短い内容や表現で英語&日本語の訓練をすることにすれば、中学生、あるいは小学生でもできそうです!

 これは授業開発の価値があると思うのですが
 どなたか取り組みませんか?>教室ディベート連盟関係者及び英語の先生方

| | コメント (5) | トラックバック (1)

2007.01.07

あの頃の論題を考える…「携帯電話」

 実は、「あの論題では、本当はどんな議論をすれば良かったんだ?」という宿題が、いつも心の奥にあります

 古新聞を読みながら、「今度あの論題をやることがあったら、この記事を使ってやる!」というものを見つけたら、切り抜いて、『いつかきっとエビデンス』という袋に入れています。

 今回、「日本は未成年者の携帯電話使用を大幅に制限すべきである。」に関する記事で、「携帯電話の電磁波ではがんの発症率が上がらない」という研究データが見つかりました。

 当時のディベートを聞いて「その資料で言っていることは科学的には本当なのかなぁ?」と疑って聞いてしまうケースがありました。理系の教員なので(^^ゞ 科学のの立証と、ディベートの立証とは違うのかなとか思ったり

 そういう感じで、過去の論題に関する新しい情報なども集めてみると有意義なのかな、と思った次第です。

~~~

追伸:1月7日の普通の日記

  • 本日は教会にて司会を担当。ミスはあったが、何とかこなす。
  • 妻は礼拝当番
  • 僕は礼拝後、役員会
  • 続いて、役員懇談会。教会に着いたのが9:30。教会を出たのが19:00
  • そこで、僕の自宅の食洗機が「食塩で洗う」ことを言うと、「塩水で洗うの?」とか「塩素じゃまずいんじゃない?」とか言われる。違うって!…でも、僕も「なぜ塩で食器類が洗えるのか」の原理が説明できない。ネットで調べてみよう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

いじめの議論の方向性…今後の日本は?

 昨日の発言にコメントを頂き、ありがとうございます。
 応答なのですが、大切な議論が多いので、新規の記事という形にさせていただきます。

>しむら@CoDA 君

 応答、ありがとうございます。今年も活躍して下さい。そして宜しくお願いたします。
 何かしらのメッセージが伝わったようで有り難いです。

 特に、大学生のディベートが行われる際に、少しでも思い出して下さると有り難いです。
 「国の利益に繋がる」とか「~~の命が救われるor守られる」といった重要性や深刻性を立てた主張のうち、「それはどこか別なところに生じる大きな犠牲の上に成り立っているのでは?」というようなバランス感覚の乏しい議論は、「ディベートはたかがゲームですよ」という考えがあったとしても、ディベートの場に相応しいくないかもしれません。

>赤目白猫 君

 中高生は、世界が狭いというか、視野が狭いというか、採りうる選択肢がいろいろあることを思い浮かばないのが特徴です。
 更には、“異質な相手にこだわり続ける”など、柔軟性がないのも特徴です。
 「人間関係の結び方」の、成長過程にあるからかも知れません。

 また、被害者側が感じる、屈辱的な悔しさ、苦しさを、広く世の中に知らしめ、加害者に“逆襲”できる起死回生の方法・・・『自殺』がそれに該当していることに問題があると思っています。
 この問題を解決するために「自殺報道の規制」を考えます。メリットもデメリットもあるかも…。
 「学校をやめてコンビニでバイト」も、当然、自殺よりはましだと、僕も思います。
 ですが、被害者側には、少なくとも“逆襲”ではないので、魅力を感じないのかもしれませんね。
 被害者側に魅力のある方法を提示できればいいのですが。『自殺』よりも、『子ども110番に電話すること』よりも、被害者の心が救われそうだという魅力が感じられる方法があれば…。

>you 君

 コメントありがとうございます。

>従ってイジメをなくすことが出来るならば戦争もなくなるとのことでしょう。
>それだったら日本がイジメが存在しないような教育システムを作り上げ、そして世界
>のモデルになれば世界中のイジメがなくなり戦争もなくなるのではないでしょうか。

 おっしゃる通り!

 ですが、そこが違和感の根本です。

 日本は、戦争をなくす方向とは180°、ベクトルの向きが違います。
 むしろ、「戦争のできる国づくり」を目指しています。

 現状では「戦争反対!」の人が多いですよね。
 国は困ります。 ぶっちゃけ、戦争は国の金銭的利益を生むからです。

 そこで「条件が整えば戦争をしても止む無しですよね?わが国の為なんです」と提示して、多くの国民から「そうですよね」と言ってもらえるような国づくりをしています。
 先に教育基本法の改正、次に憲法改正、という手順が、僕には“怪しく”映ります。

 ですから、肯定側第二反駁的に言うと「実際には国は戦争をなくそうとはしない→実はいじめをなくす教育は実現しない」となります(^^;

 証拠として…
 前回引用した『<問い>としての教育学』は1997年発行で、当時もいじめがものすごい問題になっていたのです。
 ですが、教育現場でのいじめって、10年経っても目に見えた改善がありませんよね。

 困ったものです(-_-;) 日本はどうなるのでしょうね?

#you 君宛の追伸です。
#前回のyou君のコメントを読んで、やっぱり、学校からのBlogへの記事投稿は、
#業務の範疇を越えると思ったので、控えることにしました(^^) アドバイスに感謝!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年12月31日 - 2007年1月6日 | トップページ | 2007年1月14日 - 2007年1月20日 »