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2007年3月11日 - 2007年3月17日の1件の記事

2007.03.15

2007.3.10~14 ディベート、指導をする

 ディベート甲子園論題が発表されてからの取り組みを、今日まで書いていなかったのですね(^^ゞ

 中3が2名、高1が2名、全員で高校論題に取り組んでいます。

「日本は18歳以上の国民に選挙権・被選挙権を認めるべきである。是か非か」
* 公職選挙法で定めるすべての選挙を対象とする。

 「若者の政治離れ」が問題とされていますが、その“政治離れ”している当の高校生に対して、政治をテーマとしたディベートをさせるわけです(^^;
 ですから、まず当人たちが「???」って状態になりますよね(^^;

 ま、ディベートに取り組むことによって、選挙や政治に関して考えるきっかけにしてもらおう、という趣旨でこの論題に決まったのだと推測します。

 ということで、物理を担当する顧問も、生徒に交じって図書館から借りた本の回し読みをしておりまして、選挙に関する本を5冊ほど目を通しました。そうです。私自身もこの論題に関して「???」だったところからスタートしたのです(^^;!

 しかし、本を読み進んでも、やはり「???」な状態には変わらず、そんな中の3.10(土)に、OB2人が来校して指導してくれたのですが、生徒の表情からまだ「???」なんだろうと、少し可哀想なくらいに思ったけです。

 ただ、ひとまず部活は、火・木(初心者講座)・土だったものから、できる限り毎日やろう、ということに切り替わりました
 生徒のやる気と、部活の友達同士で楽しめる雰囲気は、このオフに培われたかな、と少し安心します。

 3.12(月)、私は会議に行かねばならず、遅れて戻ってみると、ひとまず自分たちで議論はしているようです。ですが、「???」の状況を打破するために何をすべきか、という点を見出せない様子です。
 ま、成績の伸びない生徒のようなもので…特に物理という、成績が伸びるのに時間のかかる教科を受け持ち、「分からない」を「分かる」にする仕事を11年もしてきているわけですから…ここで何とか“指導”してあげる必要があることを感じたのです。

 ただ、答えを与えることは“指導”ではありません
 物理だって、答えを教えるだけでは、生徒たちは成績を伸ばせません。
 “指導”とは、「何かしらの指針を示して“はいやってごらん”」と、実際に生徒に行動させて、そのやらせたことによって生徒の中に何かを残させることなのではないかと思うのです。

 3.12(火)、放課後になってようやく生徒と議論できる状態になりました。
 火曜日の朝、本来肯定側立論を考えていた新人O君が「どちらかと言えば否定側に賛成」と言っているので、無理なく作業できるように否定側立論の“あらすじ”を考えさせました。同時に否定側立論だった“現”ラバーズ佐藤君に肯定側立論の“あらすじ”を考えさせます。

 「●○」が役に立ちます。

 ホワイトボードに書き出しながら、みんなの考えを整理します。

 肯定側では「今、何が悪いの?」「どうして悪いと言えるの?」「選挙権・被選挙権を18歳にしたら、実際には何が変わるの?」「何が良くなるの?」と、一つ一つ確認します。
 その考えに対して、疑問に思うことをとにかく出してもらいます。ブレインストーミングに近いですが、否定的な意見も“あり”です。この段階での素朴な疑問は大事で、赤で書き加えます。
 僕が口を出したくなる場面もあったのですが、少し我慢して生徒の意見をどんどん出させます。すると、僕の予想以上に良いフレーズが出たりします。「これはいい言葉だねえ」と誉めて、共通認識を持たせます

 最後に、「これらのことを言うには、~~について、本当かどうか調べるといいよねえ」と、リサーチの課題を明確化します。
 ここまでくれば「じゃあ調べてごらん」と、背中を押してあげることができます

 否定側も同様で「現状の何がいいの?」「プラン後それが崩れるの?」「崩れた後の世界は何が悪いの?」という形で聞きます。
 O君からは、僕の予想以上に良い論点も聞けたのですが、「プラン後が悪いと言うなら、逆に考えた場合、現状を維持すればその問題が生じないと言えるのは何故?」というところを更に考察してもらう必要があると思いました。

 最後に、補足として、自分の見解も言っちゃいました。
 一応、僕も大人ですから(^^;
 今までの日本の選挙がどうであったか、その背景に関する部分を少しは聞かせてあげることができますから(^^; 55年体制とか、連立政権とか、タレント候補とか、「こんなことがあったんだよ」ということを、それらを知らない高校生にはヒントになったかも。

 3.14(水)、改めて佐藤君に肯定側立論、O君に否定側立論の“あらすじ”を説明してもらって、残りのメンバーから意見を言ってもらいます。部員間での議論が長くなりそうなところは僕の側で取りまとめて、とにかく“分からないところはどこか”を明確化して、どういったキーワードで検索をするのか、そのキーワードを書きださせます。
 その後、情報教室で、新聞記事検索をさせました。
 意外と、選挙権年齢の引き下げに関する記事がHITするなあ、という印象です。
 部員はどう思ったのでしょうか?
 視野が広がり、議論のヒントが得られたのならいいのですが。

 ・・・さて、こんな感じでようやく「この論題でディベートができそうじゃないかなぁ?」というところまできました。
 ですが、実際には部員達が更に、自分たちで議論を“試作”する必要があります。

 私の側でもあとしばらく、方向性を示して後押しする、という“指導”を繰り返してあげる必要がありそうです。

 物理と同様に、部員達にもこの論題に関して、「分からないこと」が「分かる」ようになってくれれば有り難いですねぇ。
 進学を決めた先輩と同様に「為せば成る」といきたいところです。

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 全国のディベーターの皆さん、ディベートを指導している皆さん、
  共に頑張りましょう(^^)/

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