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2006年12月24日 - 2006年12月30日の4件の記事

2006.12.30

仕事納めました

 ようやく今年の仕事が終わったのです。

 今年は今日、30日(土)まで講習がありました。
 しかも最後のコマ、16:00~17:20です。
 しかも、物理という教科は、解いて正解を出す、というところまで至らないと生徒のためになりません。自ずと終わるのが遅くなります。
 …というか、易しい問題を解いた後に難しい方にもチャレンジする生徒たち・・・の意欲は“買い”なのですが、僕とかの帰りは遅くなるわけで…。

 高3の生徒にとっては一生に一度。
 でも、教員の側は、一生に一度の生徒たちを何度も担当する必要があったりするわけで…。
 …でも、そういう一生に一度の生徒たちのために頑張るわけです。

 生徒たちも、正月返上で頑張っていることでしょう。
 …ということで、私も、来年1月4日より再開する講習の予習をすべく、テキストを持ち帰っております。

 年末年始も、物理の予習です。

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 明日は貴重な年末…と思いきや、日曜日ですので、教会ですね!

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 とまあ、年末の最後の最後までスケジュールびっしりな私でした。

 ・・・今年は本当にすんごい1年でした。

 今年1年を一言で表現すると、間違いなく「一難去ってまた一難!」

 今年も残り僅かですが、ようやく、落ち着いた時間を得ています。

 年末年始は、物理の予習をして、部屋の紙系のものを整理し片付けて、パソコン作業も頑張ってみて…。

 来年をどんな感じで迎えるんだろう?

 只今、エンタのスペシャルを見ながら、今年の悪いことは笑い飛ばす感じにして、今年最後の1日、明日の大晦日を迎えようとしております。

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2006.12.28

〔5〕成功!本質に達したディベート実践

 連載して報告してきた宮城野高校の総合学習をサポートした実践ですが、私の想像を越える実践結果に、堂々と『成功』宣言させて頂き、今回で連載を閉じます。

#『成功!』と、少しオーバーなくらいな方が、これからディベートの実践をして下さる
#教育関係の方々に読んでもらえるかな、と(^^;

 まずは、担当の先生からのメールを引用します。

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今週で、6クラス中、4クラスですべての試合が終わりました。
月曜日には、私のクラスで研究授業をしました。
校長先生、教頭先生2人、教務部長さん、他のクラスの担任の先生一人が授業参観にきてくれました。授業と重なっていて、いけなくて残念だという先生が2~3人ほどいました。
最後のディベートの試合 「学校完全週5日制を廃止すべきである」を行いました。
私のクラスでは、一番良かった試合だと思いました。だんだん、回を増すごとに、やはり上手になっていきました。担任、副担任の先生方からは、「ディベートはとてもよかった」という感想をいただいております。
名越先生の力添えのおかげです。私もとっても勉強になりましたし、また違う学年でもやってみたいと思っています。本当にありがとうございました。

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 いやいや、実際に授業を担当された先生方の力が大きいと思っております。

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 担当の先生にお会いして打ち合わせをしたのは、2回しかないのです(^^;
 確かに何度かメールによるアドバイスをしましたが、わずか2回で、いったいどういった実践にまで至ったのかを確認するために、先日、再び宮城野高校へ出かけて、話を伺ってきました。

 そこで、生徒たちが書いた感想から、“予想以上に成功している”ことを確認できたのです。

 先生がまとめられた、生徒たちの感想から一部引用します。

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◆ディベートに関して、ディベートから学んだこと

  • 様々な視点から物事を考え、それを人に伝えるために文章にし、理解してもらえるように話すことが大切であること。日常生活でも、必要なことだと感じた。
  • 話し方や表現によって、相手への伝わり方が変わってくるので、そういう点でも工夫が必要だと感じた。
  • ディベートで一番大切なのは、「メンバーとの協力」だとわかった。
  • 一番大事なのは「準備を万全にすること」だと感じた。
  • 「相手の話を聞くこと」がディベートでは大切だとわかった。
  • 「メモをとる力」が必要なのだと初めて気づいた。メモをとる速さがついたと思う。
  • 同じ論題でも、自分と違う視点から意見が出されるので、それを聞いていることが、大いに役立った

◆工夫・努力したこと

  • 「こっちの方が、説得力がある」などとたくさん意見を出し合えたのが良かった。
  • ほとんどすべてのパートを全員で意見を出し合い、考えた。(立論・質疑・反駁)少なからず、本番でプラス要因になった。
  • 他のグループの試合で、考えたこと、感じたことをできるだけたくさん書き取ったこと。それによって、自分達のグループの反省点、改善点により多く気づくことができた
  • 筋道を立てて話すこと、証拠資料をたくさん集めることに力を注いだ。

◆授業の感想

  • 小学校で何度かディベートをしましたが、本格的にやったのはこれが初めてです。
    最初は、「なぜディベートをやるのだろう?」と思っていたけれど、「相手とうまく話すこと」「文章で自分の意志を伝えること」の練習になっていたと思いました。
  • 日常、みんなの前で話すことはあまりないので緊張したが、とても良い経験になった。

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 いかがですか?

 生徒たちは小学校の時などにディベートに取り組んだことがあるそうなのですが、その時には「弁が立つ人が勝つ」「議論に勝ち負けを付けることに悪いイメージがある」など、ディベートへの印象は悪かったそうです。

 ですが実際には、授業におけるディベートが勝ち負けに終始するものではなく、今回の実践から生徒たちが、ディベートに取り組む本質的な目標に到達していることが感じられるのではないかと思います。
 緊張と責任がある中での、ジャッジを説得する「説得力」、そのための「チーム内の協力」、良い議論をするために、相手の話を「メモをとって」聴く、複眼的な思考で論理的に考える、そして、他者の意見を取り入れて自らを成長させる
 ・・・まさに教育的な教室ディベートです!

 これはやはり、ディベートの教育的な意義と、それを授業で扱う意図を、担当の先生が汲み取って下さり、それを生徒たちに、何度もきちんと伝えた上で授業をして下さったことにポイントがあるという気がしています。

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 そして私にすると「他校の実践を手助けし、成功させるという事例」になります。
 これを応用すれば、また更に、別な学校の実践をも手助けできるのではないかと思っております。今年の目標『ディベートの普及に寄与する』が、一つ具現化したものとなりました。

 それを話した際に、宮城野高校の先生がこう答えてくれて、私も心の底から嬉しかったのです。

 「私でも出来たのですから、ほかの学校の先生もできると思います。ディベートという“宝”に出会えて良かったと思っています。」

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2006.12.27

論題案:「日本は『赤ちゃんポスト』制度を積極導入すべきである」

 先日まで行なわれていた第4回東北ディベート交流研集会」の際に、ラバーズS藤君らから、「『赤ちゃんポスト』って知ってますか?」と言われて、説明を受けた次第です。

 「『赤ちゃん』ポストって、酷なネーミングだなあ」というのが第一印象でした。

 帰宅してみて、自宅にある古新聞に目を通して古紙とする作業をしていたら、

河北新報 2006年11月10日(金)
「親の事情で育てられない赤ちゃん
 『ポスト』作り受け入れ」
 熊本慈恵病院 年内にも、国内初

という記事を見つけて、「をを、これか」と思いました。

 もしもこの論題に関するメリット・デメリットや関連事項などの情報をお持ちの方、『ゼロからのディベート』の『Debateフィードバック掲示板』に、専用のスレッドを作成しましたので、そちらにコメントをして頂けると幸いです。

#以前一度書いたのですが、Blogは、他人と議論するにはちと使いにくいという印象
#があります。
#議論をして、それを蓄積し、成果を参照しやすいのは、やはり掲示板かと思う次第
#です。

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2006.12.25

“交流”と“研修”、大いに有意義!

 「ディベートの持つ“教育力”は素晴らしい…」と実感して帰ってきました。
 前回書いた通り、今回、この『第4回東北ディベート交流研集会』のための準備に、十分な力を注ぐことが出来ませんでした。
 ですが、実際、東北各地、そして更には北海道からの参加者を得て、それぞれの長距離移動の末に1ヶ所に集い、集中してディベートに取り組めば、個々人はそれぞれにスキルを上げ、決勝のみならず、方々で良い議論が展開されるものです。そして、ディベートを介したコミュニケーションが、ディベートスキルの向上のみならず、ディベーター相互の友情をも高めるものだと感じるのです。

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 “昨日の敵は今日の友”方式という、最初は個人戦→対戦相手と組んでの2人戦→対戦相手を獲得しつつ、決勝は4人戦になる練習試合を毎年行なっています。
 昨年本校で行なったこの練習試合に参加していたのは、東北学院、能代、会津の3校でした。今年も、事前に参加の話があったのはこの3校でしたが、ギリギリで、北海道・北嶺高校の部長が参加してくれました。1校増は貴重な前進、しかも念願の、他地区からの参加者を得ることができたのは画期的です(^^)

 ちなみに彼からは「全てが新鮮でした。北海道で普及に努めます」という感想が聞かれたくらいですから、来ていただいた方としてはホッとします(^^) きっと、往復の飛行機代以上の価値はあっただろうと思っておりますがいかがだったでしょうか(^^)?

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 東北大ESSの方からは、事前に寄せて頂いた参加校からの“プレパの仕方”に関する質問に、メールで応答頂き、感謝です。参加した生徒たちは何かを掴めた雰囲気でした。

 そして、何といっても、今年の全国優勝者の一人の船木君から、その体験談を踏まえて「ディベート技術向上の秘訣!」と題された講演を聞きました。
 これが良かった!
 中学3年次から4年間、その体験から学んだことを、『ディベートに取り組む上で普遍的に大事なこと』『体験者だからこそ語れること』の両面から聞けました。これは、来年度以降ディベートに取り組む後輩達にも、私達指導者、そして教室ディベート連盟側の人間にとっても良かったと思います。

 また、船木君のみならず、会津高校のメンバー一人一人が、全国の体験を踏まえたコメントを下さりました。そこからも学ぶことができましたし、後輩を大切にする船木君の優しさも感じました

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 練習試合は、2泊3日に渡り、夜はさしずめ“プチ全国”という感じで、プレパ(ディベートの準備)をしています。今回宿泊した『アリナス』の宿直の方、ほかのお客さんに迷惑をかけていなかったとは思うのですが…

 この、夜のプレパが、生徒たちの能力をものすごく向上させます。
 まず、トーナメント1回戦には、同校対戦がないように配慮してあります。すると、次は必ず、他校の人とペアを組むことが必然です。恐らく、勝った側にプレパの主導権があることが多いと思うのですが

  • 自分の考えを他校の生徒にきちんと伝える
    自校の仲間ではない相手にきちんとわかりやすく伝えるということは、ジャッジという他者にわかりやすく伝えることの練習になります!
  • 他校の生徒の考えを間違いなく理解する
  • それによって論題に対する認識が深まると同時に、ディベートの戦略が明確化される。

という、当り前かつ重要な経験を積むのです。
 最終日には、敗戦者同士でチームを組んでの交流戦も準備しています。(全員が試合を経験するため)。これがさり気なく良い、という指摘を昨年、東海支部の佐藤要さんから受けました。それは“(たとえ負けた人同士でも)ほぼ同じ実力同士の対戦である”ことなのです。確かに実力に差がなければ、「頑張れば勝てるかも」となりますよね。

 かつディベートは「私は下手なので、簡単なところを…」という形で逃避しにくい競技です(^^; 下手は下手なりに、自分の得意分野を見つけ、ディベートの4パートのうちのどれかを、責任をもって担う必要があります
 この“責任をもって取り組む”ことが、ディベーターのスキルを格段に向上させます
 能代高校の1年生が3年生の先輩から「ずいぶん上手になったね~」と言われているのを微笑ましく見ておりました。彼女も、初日ではなく3日目という、夜の準備を2日経験して、スキルを向上させていたのだと思います。

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 ちなみにこの練習試合で優勝したのは、今回ベストディベーターのF津君と、途中で対戦した3人です。

 初戦で対戦“してもらった”のは、今年から能代高校弁論部の顧問になった先生です(^^; わざとその組み合わせにしました。顧問の先生にとっても、ディベートを体験することが、より良い指導者への道の一つだと、私も実感しているからです。しかも相手はF津君対戦してみても、仲間として一緒に準備をしたり戦ったりしても、それぞれの時に様々なF津君の側面を見てもらえることができるでしょうから。きっと得るものがあったことでしょう。

 もう一人、対戦して、敗れて、仲間になって優勝チームとなったのが、北嶺高校の部長君です。正直、準決勝で対戦するように…としたのも“わざと”です(^^; お客さんにはより良い体験をしてもらわなければ!でも、君の決勝のスピーチは素晴らしかった(録音しておりますので、後程ネットで公開します)。恐らく、準備時間でのF津君との打ち合わせは、たとえ1~2分だったとしても、本当に貴重な経験だったでしょう!

… … …

 ですがこのF津君、他地区で見られるような(頭が良過ぎて近づき難い)スーパーディベーター、というわけではありません。

 2日目の夜のエピソードです。
 私は、研修会の会計作業を、顧問部屋でしていました。
 すると、F津君と、能代高校の顧問の先生、それともう一人チームを組むことになった本校の中学生(ラバーズS藤君からラバーズ担当を引き継ぐ、名字は同じくS藤君です)が3人で来ました。

 F津君の立論と、本校の中学生の立論と、次の試合で使うならどちらが良いか、というものでした。
 私は「現状分析と発生過程はF津君、重要性はうちの中学生のものと、組み合わせるのがいいよ」と答えました。
 本校は、この論題について学ぶために2回、裁判所を訪ね、法務省の方、そして検察庁の方から、裁判員制度導入の意義を学んでおりました。その学びが反映されている重要性だったのがうちの中学生のものだったのです。
 その場でこの、裁判員制度導入の意義を伝えたところ、能代高校の顧問の先生が「へ~」という感じで大きく頷いていたのが印象的でした。ディベート“で”の学びを実感して下さったのなら嬉しい限りです。

 その後、能代高校の顧問の先生が「名越先生のところに来る前に、F津君の立論と、うちの中学生の立論、どちらがいいか悩んでいて、『ここで悩むより名越先生のところに聞きに行った方が早いよ』と提案したんです」と教えて下さりました。こういった、生徒たちの問題を解決できる提案ができるところに、指導者としての資質の素晴らしさを感じます!来年の能代も強いことでしょう

 またF津君は、ディベートの経験がほとんどない能代高校の顧問の先生とチームを組んでの優勝。F津君は大変だったのかな、と聞いてみると、「どちらの立論が良いか(能代高校の顧問の先生に)聞いてみたら、『こちらの方が良さそうだ』と適切に答えてくれるなど、僕も助かりました」とのこと。
 F津君のすごいところは、他人からのアドバイスの良し悪しを正しく判断し、良いアドバイスを受け入れて行動できるところにあります。今回もその“質の高い素直さ”を垣間見ることができました。
 つまりF津君は、ディベートを積み重ねて、ジャッジや指導者から良い指導を受けるたびに強くなる…しかも良いアドバイスを忘れずに、きちんと議論の中に組み入れてくる・・・ね、ここが彼のすごさなのです!

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 何といっても、来年度の論題が発表される前に、ディベートのスキルの部分を伸ばすことができるのは貴重なのです。
 もう少し足りない部分があります。本校の部長(中3)は、練習試合で1回も勝てませんでした(偶然ですが…)。今回の悔しさをバネに「高校に入ったらディベートを続ける」と思ってくれるといいなぁ。そして、ジャッジに“勝ちを印象付ける”ディベートのため、もう少しディベートの技術を向上させる取り組みをしたいです。

 本校ディベート部は、冬休みに活動をしません。尤も、交流研集会で十分すぎるくらいでした。
 少し休んで、年明けから再び、より良いディベートを目指して頑張ります。

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