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2006年9月3日 - 2006年9月9日の2件の記事

2006.09.09

06.9.8 恐らく今年度初の全員集合

 10日(日)の13:10~14:20に、学院祭(=本校文化祭)でディベートを行なうため、受験勉強等進学に向けて取り組んでいた高校3年生の部員(…昨年の全国メンバー)を全員集合させての部活動でした。
 高校1年生の新入部員にすると、彼らを見るのは初めてだったのではないかと思いますが・・・そのうち一人は僕を激怒させた頃とは本質的に大差ない様子でして、それが彼の性格でしょうからまあ困ったものです(^^; 新入部員はマネをしないでくれ~(笑) それでもまあ、きちんと司会をこなせていたり、他の高3生もタイマー操作など卒なくこなしていたりしていまして・・・やはり全国への取り組みではないということもあり、こちらもさほど腹が立ちませんでした(^^ゞ

 全員集合したということで、公開ディベートの後に卒業アルバム用の写真撮影をするなど、連絡をしました。

 「ドラえもんは22世紀に帰るべきである」での試合の練習をしました。

P:ドラえもんはセワシ君のもとに帰る
M1:しずかちゃんへの覗きの被害が減る M2:危険な道具がなくなる
D1:子どもの楽しみが減る

 否定側担当の高校1年生I澤君が「エンターテイメントディベート」を提唱。立論の最初に「会場の皆さんでドラえもんが好きだという人、手をあげてみて下さい。」と呼びかける。その場のみんなが「(シーン)」。彼「はい、皆さん恥ずかしがって手をあげないようですが、皆さんドラえもんが好きだということが伝わってきました。そんなドラえもんがいなくなると、デメリットが起きることが分かりますよね。」 =>一同爆笑!エンタ系のノリですな(^^)

 そこで部長のW君が「勝ち負けよりも、会場を意識しよう。今回はジャッジを説得するよりも、お客さんを笑わせた方が勝ち」と言う。まあ、文化祭ですから(^^)

 でも、否定側第一反駁のE藤君は、まじめな性格。
 でも、そのまじめな反駁が何故かおもしろかった。いやぁ、ドラえもん論題の妙です(^^)

 その後、互いに結構まじめな反駁が続くのですが、「ほうほう」と感心したり、思わず笑えたりなど、楽しかったです。

 最後のラバーズS藤君の肯定側第二反駁が適切で、上手でした。こういう良質のスピーチを常時繰り出せるようになってくれるといいのになぁ。判定は出しませんでしたが、僕は今回はこのS藤君のスピーチがやはりまとめとして否定側より優れていたので、肯定側に票を投じたいと思っていました。

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 ここで僕は、大学の指定校推薦入試に関係する選考会へ。忙しいのですよ(T_T)
 大方の生徒は帰りましたが、残ったI澤君とE藤君に、チラシを貼ってもらうよう、お願いしました。

 ちょっと心もとないところがありそうだったので、明日午後から、もう1回だけ練習をします。

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 今日、僕は個人的に、「僕はやっぱりディベートが好きなんだなあ。おもしろくて、ワクワクしている自分が分かるもんなぁ」と思っていました。

 今日のことであと2つ、昨日のことでも2つ、こちらのBlogで公開したいディベートのことがあります。

 生徒から学んだディベートのことは、どんどん発信しなくては! 義務感を感じちゃうくらい、生徒から有意義なことを得ています。

 また読んで下さいm(_ _)m

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 仙台近郊にお住まいの方、もしもお時間がございましたら、是非学院祭のディベートを見に来て下さい。

 チラシをUPしておきます(^^)/ => 「flier.doc」をダウンロード

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2006.09.03

06.9.2 裁判員制度、はじめの一歩

 高校3年生が引退して少人数となり、新しい部活は一体どうなるんだろうと思ったら、どっこい密度の高い意見交換会ができて安心した次第です。

〔06.8.31 於:物理室 参加者3名+顧問〕

 『宮城ディベート“楽しみ隊”』ように作成した、短時間で立論作成までたどり着くワークシートを用いて作業開始。でも立論まではたどり着かず、ラベルの選定までで終わりました。

 最初、化学のレポート作成におわれていた1名を「頑張れよ」と励まし=ディベートの輪から外して(^^;スタート。中学生2名に「裁判員制度に対して、個人的には賛成・反対・どちらでもない、のどれ?」と聞いたところ、二人とも「どちらでもない」、敢えて言えば二人とも「反対」とのことでした(この2人は意見は、時々見事に一致する(^^;)。ジャンケンで勝ったE藤君が「どちらでもない」と考える理由、S藤H君が「反対」と考える理由、私が「賛成」する理由を考えました(=ワークシートに記入)。3人とも、本校の図書館にあったごく限られた証拠資料(日本の論点'06と知恵蔵)と、裁判員制度に関する2冊の本しか読んでいないと思われますが、それなりに思いつくものです。
 その後、3人がそれぞれ発表します。
 それに対して、残りの2人が質疑することにしました。この半年「肯定的な質疑」で主張の根拠を確認する、ということを続けてきましたので、質疑をして発言者が“なぜそう考えるのか?”という“根拠”を確認する、ということをしました。これにより、予想以上に有意義な意見交換の時間となりました。

◎E藤君:どちらでもない理由
 裁判員制度には不備があり、望ましいメリットが生じないと思われる。
 一方で、デメリットが起きるのはケースバイケースで、かつそのデメリットの規模も不明=一定ではない。
 つまり、メリットもデメリットも、大きくなると確信が持てないので、賛成でも反対でもない、とのことでした。…ディベーター的な発想ですよね(^^;

・S藤H君の質問→制度に不備があると言いますが、今後法律が改善されることはないのですか?
 …改善されるのでしょうか(^^;? 今回のディベートでそれを言及してもいいのでしょうか?>北海道の皆さんHELP!

◎名越:賛成する理由
 民間人が司法制度に踏み込んで関わることによって
  1.多くの国民が日本の法制度について認識を深める
  2.国民の考え方が反映された司法制度に向かう
 上記2点が、理想通りに世の中に反映されたら、とても重要な効果がもたらされる。

・E藤君の質問→国民の考え方が反映されるのは、制度が新鮮と受け止められる最初のうちだけでは?
・名越回答→時間が経って、考え方が変わるケースもある(例:交通事故の厳罰化、など)。仮に変わらなくても、国民の考える基準を確認できるだけでも有意義。

◎S藤H君:反対する理由
 司法が変革するには教育などのほかの要因が大きいと考えるので、プランでメリットが生じるとは考えにくい。また、プランはうまく実行できるのかも不明。
 一方で、今まではプロの方々が裁判をしていたが、プロでない裁判員が入ることで、正しい判決がでるのか不明。むしろ正しくない判決がでるのでは?

・E藤君の質問→裁判員の権限はどの程度で、判断にどの程度影響を及ぼすのか?

=>ここで3人+化学のレポートが終わった1名が加わって4人は、「評議の決着の仕方」について理解がないことに気がつきます。つまり「裁判員の権限はプロの方々と同等=合議制=全会一致まで評議を継続させる」のか「評議会の中に権限が大きい人がいる=プロの方?=意見の一致がない場合には、責任のある方が最終意見をとりまとめる」のか、評議のあり方が分かっていないのでした。

=>休憩時間にネットで調べたところ、下記の事が分かりました。
評議を尽くしても,意見の全員一致が得られなかったとき,評決は,多数決により行われます(ただし,裁判官,裁判員のそれぞれ1名以上の賛成が必要)。
 有罪か無罪か,有罪の場合の刑に関する裁判員の意見は,裁判官と同じ重みを持ちます。

 E藤君「をー、多数決で人生が左右されるのか~」と驚いていました。(いや、多数決が必ずしも悪いとは言えないのですが、彼の率直な感想と受け止めました…)

・名越からの質問→正しくない判決とは「無罪を有罪にしてしまう」のか「有罪を無罪にしてしまう」のか?または「罰を重くしてしまう」のか「罰を軽くしてしまう」のか?いずれも「正しくない判決」だが、意味合いは全く違う。S藤H君はどれを想定しているのか?
・S藤H君の回答→「無罪を有罪にしてしまう」ことしか考えていなかったが、その他のケースが起こり得るのかなど、考えたい。

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 休憩時間を挟んで、メリットとデメリットのラベルを4人で考えました。
 それらをまとめます。

【メリット案】

  • 『開かれた司法』の実現。(司法制度の)社会性の拡大。
    ☆E藤君が作成(下の3つを、これに含めて書いてみる)
  • 裁判の公平性が高まる。
  • 司法への関心が高まる。
  • わかりやすい裁判が実現する。
  • 裁判が迅速化する。
    ☆名越が作成

【デメリット案】

  • 国民負担の増加(負担とは、罰金、時間的拘束、守秘義務を負う、など)
  • 精神的負担の増加
    (重い裁判を扱う-他人の人生を左右する
     証拠資料が、殺人現場のものなど、生々しいものだったりする
     裁判員は犯罪者に顔を見られる。逆恨みされないか?(弁護士が逆恨みで殺された事例があるそうです)
    ☆S藤H君が作成(上記二つを“負担”という形でまとめる)
  • 誤った判断が下される。裁判の公平性が失われる(罰する意識が強まる、など)
  • 裁判の混乱(評議でいつまでも一致が見られないとか、「あの時ああ言ったけどやっぱり…」などで裁判が長引く、など)
    ☆I澤君が作成(上記2つをよく検討して、1つにする)

 それぞれが受け持ったラベルで立論を作成してみる、ということを宿題として、学院祭(文化祭)後、テストマッチをしてみることにしました。

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〔その他〕

  • 『ドラえもん』の立論を来週の木曜日までに完成させる。
    I澤君は月曜日の1時間目終了後、作成した立論の入ったフロッピーを物理・地学準備室にいる名越に届ける。その後名越はプリントアウトして、E藤君に届ける。
  • 部長をどうするか?
    来年、「勝利を目指す部」を目標とするのか「楽しさ重視の部活動」とするのかで、人選が違うかもね、とアドバイスする。もちろん、みんながどのような部長になるのかは分からないけど…(^^;

〔次回〕
 9月7日(木)物理室にて (5日、6日はスポーツ大会)

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