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2006年3月19日 - 2006年3月25日の2件の記事

2006.03.25

OB と 現役部員

 朝6:00の新幹線に乗るのに、こんな時間に起きていて(昨日の帰宅22:30、その夕食、そして爆睡、2:30頃、義務感で起きる。現在4:30)、関東でののJRの乗り継ぎ等に関して調べているんです。旅行の荷物も出来ていません。

 関東甲信越地区のディベートの春季大会へ、生徒引率します。
 試合の準備が整っている、という状態からは程遠いです。“参加することに意義がある”という感じですが、まずはスピーチしてみて、ジャッジからコメントを頂戴する、ということ自体がそもそも有意義ですので、頑張って参加します。

 で昨日は、担任、及び情報システム部、及び本校教員としての仕事に追われていました(三重苦?)。その上、朝には花粉症の薬をもらってきて、講習もして、それから「立論がまだ出来ていません」という中学生と高校生の相手を・・・。切るカードもないくらい『どーするの?』という状態だったのですが、素晴らしいカードが1枚あったのですよ。

 『OBに来てもらって指導してもらう』という手が。

 僕が必死で仕事をこなしている間、生徒の相談相手になってもらいました。夕方ぐらいになると、まあ、試合ができる程度の立論が出来上がっているではないですか(^^)

 立論が書けない、と悩む現役中高生・・・気持ちは分かります。
 まず、逃げてはダメです。答えをもらってから書くのではダメです。
 それでは結局勝てないし、勝っても、何で勝てたのか分かりません。そうすると、実際にはディベートはおもしろくなくなるでしょう。
 ですから、自分で納得したことだけを頼りに、立論をしたためて下さい。

 今日はそういう君たちのために、OBに連絡をして、予定より早く来てもらったんですよ。まあ、僕にはそれくらいしかできない・・・というより、そうしておいて良かった。それでなければ、仕事が片づかなくて、今日、東京に行けなかったかも(爆)

 そして、やっぱりOBはすごい!

 雑談混じりで楽しく会話しながら、きちんと、この論題に関係するポイントを現役部員に伝えているんですね。現役部員の側は、暗中模索から抜け出すヒントをもらったようで、段々といい表情になってましたよ。
 話を聞いてみると、ちゃんと論題に関することをネットでチェックしているそうじゃないですか。
 更にはやっぱり、現役生より予備知識(雑学を含む)が豊富だよね。その点、現役部員より広い視野に立ってメリット・デメリットの実際を考えられるものね。

 そして一番ビックリしたのは、試しに行なった部内試合の後の君たちのコメントだよ。
 いつのまにそんなにディベートに詳しくなった?
 そのようなコメントは、ディベートを深く理解してなければ、出てこないよ。
 本当に驚いたよ。

 現役部員の糧になったと思うんだけど・・・恐らく、折角のその素晴らしいOBからのコメントは、明日からの大会では活かされない(^^;。そこが現役部員なんだよね。時間をかけて考えて、繰り返し練習して・・・それでどんだけ成長するのかは本人次第。
 ただ、「こうしたらいいよ」という貴重なアドバイスを、現役部員が忘れないでくれればきっと、良い方向に向けて努力して壁を乗り越えてくれると思うんだ。その先に光が見えてくると信じることができるだろうから。

 ・・・OBのお二人さん、ディベートに対するそれだけの理解が現役時代にあったら、
  君たちの力だったら、あの時、全国ベスト16では終わらなかったかもね。
  タイムマシーンで少し昔に戻って、全国準優勝の能代の面々と試合してみたいね。

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2006.03.19

非論理的な私達の“論理的な態度”とは

 ディベート部員たちに、論理的な考え方ができるようになってもらうには、何をどのような順番で教えたらいいのか、ということをかなり考えてきました。
 ロジカルシンキングや論理トレーニング、といったものが必要なのかな、といった方面の本を探して宮城野区図書館に行ったところ、偶然に下記の本を見かけた。

 『論理に強い子どもを育てる

 小学校教育を扱った本であり、このような形で論理的に考えた作文を書かせる指導をするんだなあ、と感心しました。

 そのなかで惹かれた記述を引用します。

P.20
「『論理的に』とは、簡単にいうなら、とりあえずすぐに書き出さず、メモをとり、それを構成し、組み合わせてから、他人にわかるように、そのまとめとして文章を書いていくことなのです。」

 これはかなり的を射ています!

 これは薄々感じていて、そして先日参加した『半日で分かる!ロジカルシンキングの基本講座』で更に確信したことが前提になっています。

 人間はそもそも、論理的ではありません。
 それは、脳の構造に由来しています。コンピューターとは違うのです。
 人間は、ある刺激に対して、とってもランダムに、様々なことを連想するのです。

 そこで例えば、小論文を書く時にはどうするのか?
 まず、問題を把握します。(ま、明記されています。何を問われているのかをきちんと捉えるということです)
 次に、問題から連想することを、とにかく下書きにメモしまくります。(ディベート等で言えばブレインストーミングですね)
 それらを見ながらまず、問題の答えを定めます。(自分の主張したいことを自己認識します)
 「なぜなら~」と考えて、どうして自分の主張したいことをそれに定めたか、を、それに至る経緯や根拠が分かるように、メモを順番に並べ替えます。(下書き用紙に書いたメモを矢印等で結べば良いのです)
 最後に、所定の解答用紙に、清書します。

 このように方針で書けば論理的な文章になることを、倉島先生の『論理的な文章が自動的に書ける!』(日本実業出版)に書いてあって、実際に今年の高3生数人に、これを踏まえた小論文指導をしたことを以前書きました

 その指導をした生徒4人のうち1人が、見事に宮城大学へ合格してくれました。宮城大学へは、他の先生が指導した生徒達も結構落ちてしまったので、「をを、よく入った!」と、とてもうれしかったです。
 そしてその生徒は、やはり、上記に書いた“論理的な小論文の書き方”の指導がとても良かった、と言ってくれました。いや~、指導の趣旨を理解してモノにしてくれた君の勝利だ!

 …逆に、論理的ではない生徒たちをたくさん見てきています。
 特に小論文のコツが分かっていない高校2年生に小論文の課題をやらせると、下書きのメモなど1字も書かないで、とにかく解答用紙のマス目を埋めるために、文章を書き始めます。彼らにとってはその小論文が、論理的だったり、分かりやすかったりすることは副次的で、とにかく課題が終わればオッケー、とう姿勢であることはミエミエです。
 ですがそれでは、いくらやっても、何度やらせても、そもそも論理的な文章にならないことは明らかです。そして最初に紹介した「論理に強い子どもを育てる」からすると、メモもとらずに文章を書くことは、そもそも“論理的な態度ではない”のです。

 ということで、小論文でもディベートでも、生徒を指導する際にはまず、“論理的な態度”でありなさい、ということを分かり易く伝えることから始めるしかない、ということに気がついてきました。
 そのためには、マンツーマンに近い形で、そもそも論理的な態度でない部分を正してあげることも大事なのかな、とも思いました。

 その次のステップとして、トールミンモデルの存在を理解することが大事です。トールミンモデルを用いれば、、他人の主張を論理構造を分析して把握できますし、自分の主張をも論理的に整えることもできます。反駁に必要なことがなにか、も分かります。相反する主張の比較の方法・ポイントも分かります
 …ここまでくれば、“そもそもディベートとはどのような議論をする競技で、そのためには何をスピーチすればよいのか”が分かります。あとは訓練を重ねて、質の高いスピーチをしてもらうこと、チームとして首尾一貫した主張ができるようになること、が大事になってくると思います。

 最終目標までの道のりは遠いのですが、そもそも“論理的な態度になろう”という出だしが肝心だ、とも思いました。

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