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2006年3月5日 - 2006年3月11日の2件の記事

2006.03.08

やはり事実に即した議論を…動物園論題の情報

 全国の中高生が、ディベート甲子園に向けての取り組みを始動させていることと思います。

 今回の中学生論題は、東北地区で一度取り組んだことがあることから、Web上に残っている当時の記録を参照して下さっている方もある程度いると思われます。
 で、今見直したときに『これは修正情報が必要だ』と思ったことを2点、お伝えします。

イタリアでの『動物園廃止法』は未成立…かも

 地球生物会議ALIVEのページから「イタリアには『動物園廃止法』が制定されているそうです」と書きましたが、実際にALIVEに問い合わせて下さった方がいらっしゃいまして、この法案が提出されたが成立していない(2005年2月現在)そうです。

 情報提供して下さった青森県風間浦村立風間浦中学校の阿部俊一先生に感謝します。

動物園に動物を連れてくる際に虐待がある???

 2003年9月発行のドゥグラツィア,デヴィッド著『動物の権利』に「動物の捕獲を容易にするために、捕獲される動物の家族を殺すことがある。」という記述があります。それを読むと「動物園を運営するためには動物を傷つける場合があるのか!」と思ってしまうかもしれません。

 ですが、日本の動物園にそれが当てはまるのかどうかは、よく調べてみて下さい

 そもそも、日本の動物園にいる動物たちは、どういった動物たちで、どこから来ているのでしょうか?リサーチするに値します。

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 やはりディベートでは、事実に基づいた議論をして欲しいです。

 誤解に基づいた議論、事実に即していない議論で勝ち上がったとしても、普通は他の人は評価してくれませんよ。「机上の空論」ならまだしも「ウソツキ…」とは言われたくないですよね。

トリビア緒川たまきさんから言われるのは別として…

 この論題は本当に奥が深いと、実感しているところです。
 お互いに頑張りましょう。>全国の皆さん。

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2006.03.06

私見:議論の『主張』は“呼びかけ”

 3月4日(土)は、学校をお休みして上京し、N&Sラーニングの公開講座『半日でわかる!ロジカルシンキングの基本』に参加してきました。

 詳しい内容を明かすのは営業妨害になりますので(^^;、当然できませんが、講座に、ある文章から「主張の部分を探そう」という演習がありました。
 私はその回答として、「その文章には主張がない」と答えました。

 以前「事実」と「意見」の違いについて学んだことを書きました。
 で、その「主張の部分を探そう」という演習の際、私はその例文で、書き手の意見の部分をチェックしていきました。
 ある事実が発言者に対して刺激を為し、それに理由が付いて導き出された“意見”を『主張』と言うのかもしれません。今回の演習は、このような認識の下で進めていれば良かったのかもしれません。
 ところが、ディベート部の顧問の私としては、講座の席で、「『意見』を述べたのに過ぎない記述は『主張』とは認められないのではないか」と思ってしまったのでした。

 渋谷での講座を終えてからまっすぐに仙台まで(遠い(^^;)帰った私ですが、そのことがずっと引っかかっていました。

 ここに私見をまとめます。

 『主張』は「意見」の一部(『主張』は「意見」に含まれる)だと思われます。
 そして“議論における”『主張』は、他人のリアクションを要求する“呼びかけ”の形態である必要があることに気がつきました。

 競技ディベートは主に、政策論題を用います。すると『主張』は、「~~しましょう」/「~~は止めましょう」となり、他人の行動を促す『主張』となります。
 行動を促す主張でなくとも、議論において『主張』する際には、「相手に同意してもらう」「相手に理解してもらう」という目的がくっついている必要があると思われます。

 これらの『主張』は「提案」とか「提言」と呼ばれますが、これらの『主張』は、相手に返事をしてもらう必要があるものなのです。「よし、やろう」とか「わかりました」「はい」とか「嫌だ」とか。

 他人のリアクションを必要としない『主張』は「意見の表明」に過ぎません。
 「意見の表明」は「私はこう思いました」という、あることを考えたという事実の記述と解釈できます。
 これでは『主張』になっていない
のです。(そこで私は、「例文には主張がない」と答えたのです)

 ディベートにおいてよく、ジャッジの方々や指導者の方々は「So what?(だから何?)」と聞きます。つまりは「『意見の表明』は理解出来たが、何を主張したいの?」と聞いているのです。このことから『意見の表明』と『主張』とは、質が違うことに気がつきます

 ディベーターは、肯定でも否定でも『主張』をしているつもりで『意見の表明』に過ぎないスピーチをしているケースが多いと思われます。これは改善が必要です。

 簡単な改善方法を2つ提示します。

1:提案で終える
 「だからこそプランを実施しましょう/プランは止めましょう」

2:ジャッジが判断せざるを得ない内容で終えて、ジャッジの判断を促す
 「よって論題は肯定されます/否定されます」

 ほかに改善方法があるのかもしれません。考えてみます。

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 日常の議論ではこんな感じでしょう。

 「私はこう思うんです(意見の提示)。皆さんはどうでしょうか(判断を促す)。御意見を伺わせて下さい(提案)。」

 つまりは、『意見の提示』だけでは、意見のキャッチボールにはならない=議論にならないので、発言する側が意見を双方向にやりとりできる状態になるようなスピーチをする必要があると思うのです。その「意見を双方向にやりとりできる状態になるようなスピーチ」が『主張』だと思った次第です。

#例えば「僕はこう思ったよ。別に返事は要らないよ。」「あ、そう」…ね、議論にならない会話ですよね(^^;

 何か関連する事柄についてご存じの方がいらっしゃれば、教えて下さい。宜しくお願いたします(提案(^^))

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 ちなみにその日私は、JDAの大会があるものだと、何故か勘違いして、代々木に行って…戻ってきて…と淋しい行動をしてしまっていたことを告白します。ああ恥ずかしい。

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