カテゴリー「ディベート05-06」の101件の記事

2006.12.28

〔5〕成功!本質に達したディベート実践

 連載して報告してきた宮城野高校の総合学習をサポートした実践ですが、私の想像を越える実践結果に、堂々と『成功』宣言させて頂き、今回で連載を閉じます。

#『成功!』と、少しオーバーなくらいな方が、これからディベートの実践をして下さる
#教育関係の方々に読んでもらえるかな、と(^^;

 まずは、担当の先生からのメールを引用します。

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今週で、6クラス中、4クラスですべての試合が終わりました。
月曜日には、私のクラスで研究授業をしました。
校長先生、教頭先生2人、教務部長さん、他のクラスの担任の先生一人が授業参観にきてくれました。授業と重なっていて、いけなくて残念だという先生が2~3人ほどいました。
最後のディベートの試合 「学校完全週5日制を廃止すべきである」を行いました。
私のクラスでは、一番良かった試合だと思いました。だんだん、回を増すごとに、やはり上手になっていきました。担任、副担任の先生方からは、「ディベートはとてもよかった」という感想をいただいております。
名越先生の力添えのおかげです。私もとっても勉強になりましたし、また違う学年でもやってみたいと思っています。本当にありがとうございました。

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 いやいや、実際に授業を担当された先生方の力が大きいと思っております。

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 担当の先生にお会いして打ち合わせをしたのは、2回しかないのです(^^;
 確かに何度かメールによるアドバイスをしましたが、わずか2回で、いったいどういった実践にまで至ったのかを確認するために、先日、再び宮城野高校へ出かけて、話を伺ってきました。

 そこで、生徒たちが書いた感想から、“予想以上に成功している”ことを確認できたのです。

 先生がまとめられた、生徒たちの感想から一部引用します。

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◆ディベートに関して、ディベートから学んだこと

  • 様々な視点から物事を考え、それを人に伝えるために文章にし、理解してもらえるように話すことが大切であること。日常生活でも、必要なことだと感じた。
  • 話し方や表現によって、相手への伝わり方が変わってくるので、そういう点でも工夫が必要だと感じた。
  • ディベートで一番大切なのは、「メンバーとの協力」だとわかった。
  • 一番大事なのは「準備を万全にすること」だと感じた。
  • 「相手の話を聞くこと」がディベートでは大切だとわかった。
  • 「メモをとる力」が必要なのだと初めて気づいた。メモをとる速さがついたと思う。
  • 同じ論題でも、自分と違う視点から意見が出されるので、それを聞いていることが、大いに役立った

◆工夫・努力したこと

  • 「こっちの方が、説得力がある」などとたくさん意見を出し合えたのが良かった。
  • ほとんどすべてのパートを全員で意見を出し合い、考えた。(立論・質疑・反駁)少なからず、本番でプラス要因になった。
  • 他のグループの試合で、考えたこと、感じたことをできるだけたくさん書き取ったこと。それによって、自分達のグループの反省点、改善点により多く気づくことができた
  • 筋道を立てて話すこと、証拠資料をたくさん集めることに力を注いだ。

◆授業の感想

  • 小学校で何度かディベートをしましたが、本格的にやったのはこれが初めてです。
    最初は、「なぜディベートをやるのだろう?」と思っていたけれど、「相手とうまく話すこと」「文章で自分の意志を伝えること」の練習になっていたと思いました。
  • 日常、みんなの前で話すことはあまりないので緊張したが、とても良い経験になった。

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 いかがですか?

 生徒たちは小学校の時などにディベートに取り組んだことがあるそうなのですが、その時には「弁が立つ人が勝つ」「議論に勝ち負けを付けることに悪いイメージがある」など、ディベートへの印象は悪かったそうです。

 ですが実際には、授業におけるディベートが勝ち負けに終始するものではなく、今回の実践から生徒たちが、ディベートに取り組む本質的な目標に到達していることが感じられるのではないかと思います。
 緊張と責任がある中での、ジャッジを説得する「説得力」、そのための「チーム内の協力」、良い議論をするために、相手の話を「メモをとって」聴く、複眼的な思考で論理的に考える、そして、他者の意見を取り入れて自らを成長させる
 ・・・まさに教育的な教室ディベートです!

 これはやはり、ディベートの教育的な意義と、それを授業で扱う意図を、担当の先生が汲み取って下さり、それを生徒たちに、何度もきちんと伝えた上で授業をして下さったことにポイントがあるという気がしています。

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 そして私にすると「他校の実践を手助けし、成功させるという事例」になります。
 これを応用すれば、また更に、別な学校の実践をも手助けできるのではないかと思っております。今年の目標『ディベートの普及に寄与する』が、一つ具現化したものとなりました。

 それを話した際に、宮城野高校の先生がこう答えてくれて、私も心の底から嬉しかったのです。

 「私でも出来たのですから、ほかの学校の先生もできると思います。ディベートという“宝”に出会えて良かったと思っています。」

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2006.12.27

論題案:「日本は『赤ちゃんポスト』制度を積極導入すべきである」

 先日まで行なわれていた第4回東北ディベート交流研集会」の際に、ラバーズS藤君らから、「『赤ちゃんポスト』って知ってますか?」と言われて、説明を受けた次第です。

 「『赤ちゃん』ポストって、酷なネーミングだなあ」というのが第一印象でした。

 帰宅してみて、自宅にある古新聞に目を通して古紙とする作業をしていたら、

河北新報 2006年11月10日(金)
「親の事情で育てられない赤ちゃん
 『ポスト』作り受け入れ」
 熊本慈恵病院 年内にも、国内初

という記事を見つけて、「をを、これか」と思いました。

 もしもこの論題に関するメリット・デメリットや関連事項などの情報をお持ちの方、『ゼロからのディベート』の『Debateフィードバック掲示板』に、専用のスレッドを作成しましたので、そちらにコメントをして頂けると幸いです。

#以前一度書いたのですが、Blogは、他人と議論するにはちと使いにくいという印象
#があります。
#議論をして、それを蓄積し、成果を参照しやすいのは、やはり掲示板かと思う次第
#です。

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2006.12.18

全国優勝の体験から学びませんか?

 今週末に秋田県・能代高校で、『第4回東北ディベート交流研集会』が行なわれます。
 詳しくは『東北ディベートネットワーク』のページを御覧ください。

 本来ならWebで広く告知をすべきところだったと思うのですが、私及び学校が多忙であったことなどから、満足に告知が出来ませんでした。ゴメンナサイの気持ちです!

 ただ、『東北ディベートネットワーク』のメーリングリスト等では開催に関する相談をしておりましたので、会津高校、本校と、能代に出向いて、研修及び練習試合を行なう予定でおります。
 今年は、能代の皆さんには遠いところ、度々仙台までお越し頂きましたので、今度は能代に伺います。
 これが道州制で、東北6県が一つの州になったらと考えると…やっぱり移動は時間もお金もかかってタイヘンだろうと予想されます(^^;

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 その研修会の中で、既に大学合格を決めている船木君から、全国優勝に至るまでの経験とノウハウを学ぼう、という企画を実施します。

 この『東北ディベート交流研集会』の第1回は、ディベート甲子園で東北地区の高校代表が中々勝てない中、会津若松ニ中が全国優勝・準優勝と2年連続、全国の決勝に進出しており、独自の指導法を編み出して指導していた藤田信一先生からそのノウハウを学ぼう、と始めたのが最初でした。

 第2回は、顧問成りたての初年度から全国準優勝を成し遂げた佐藤英徳先生から、第3回は「カードチェック法」を東海支部の佐藤要さんから学びました。

 そして第4回・・・第1回の時に中学生だった船木君から学ぶ機会を設けます。

 結構感慨深いです(^^)

 しかし本当にすごいのは、中学時代の全国決勝敗退をバネに、高校3年に至るまでの間に、多くの困難を乗り越えて、決して恵まれていなかった環境で真摯にディベートに取り組み続けたことです。(一度書いておりますが、その記事では一部伏せ字に…(^^;)

 その体験とノウハウを、全国の皆さんと共有できたら素晴らしいのではないかと思うのです。

 ディベートの発展に寄与するような、良い質疑お待ちしております。>全国のディベーターの皆様

※質問は20日(水)あたりまでに寄せて下さると助かりますm(_ _)m

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2006.12.10

論題案「日本は未成年者の自殺報道を規制すべきである」

 この論題を最初に考え始めたのは、メールマガジン「おでん先生のお茶の間ディベート(*^_^*)140」を見たときでした。

 この論題、確かに、メリットもデメリットもはっきりとしていると思いました。まさに“ディベータブル”

 しかし、この論題でのディベートは、内容が重過ぎるものになってしまうのではないかという懸念を持っていました。中高生には少しキツいかな、と。

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 たまたま昼間、テレビで「たかじんのそこまで言って委員会」を見たところ、『報道が「自殺の連鎖」を引き起こしているか』ということを扱っていました。

>調査No.162
>  
>「若きウェルテルの悩み」・・・18世紀、このゲーテの作品に登場する主人公の自殺を
>多くの若者が真似したことから、連鎖自殺は「ウェルテル効果」と呼ばれています。現
>代の日本でも、岡田有希子や元X JAPAN のhideが自殺と報道された直後、後追い自殺が
>増え社会現象となりました。報道が連鎖自殺につながらないように、WHO(世界保健
>機関)は「自殺事例報道に関するガイドライン」を2000年に発表。自殺事件の詳細をマ
>スコミは報道しないようにと定めています。しかし日本のマスコミは一家心中の動機や、
>いじめで自殺した生徒の遺書を報道しています・・・

 この手の話題でかならず論点になるのは『報道の自由』ですよね。
 恐らく、報道という観点からの主張もあるでしょう。

 ですが上記引用のように、やはり自殺報道には大きな影響があることが、昔からしっかりとした調査により裏付けられているのか、と知った次第です。

 更に、論題として「未成年の自殺」のみに絞り、それを規制することにも、「未成年を守る」といった観点で重要になってくるかも。

 社会人や大学生のディベートなどではいかがでしょうか?

 …と言ってみると、対象年齢を考慮した方がいいかな、という論題は「R指定論題」と呼んじゃいましょうか、なんて思ったり(^^;

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2006.12.08

音声データ『裁判員制度』

 毎月1回実施している『宮城ディベー“楽しみ隊”』、そこで実施されてたディベートをICレコーダーで記録したものを、いつものように加工して公開します。

 VoiceDebate【裁判員制度の導入】(第17回“楽しみ隊”例会)

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 このディベートですねぇ、生徒が作成した立論を使っています。
 当日急に、一人休んだので、僕が代役で登場しています。
 読む練習もせずに立論と第二反駁を担当しました。

 ・・・漢字読み間違うし!(爆)

 この日の“楽しみ隊”例会では「録音した自分たちのディベートを聞き直して、ジャッジがどのように判断するのか予想してみよう」ということをしてみました。

 ・・・立論、わかりにくい! こんなのダメですよ~!!

 立論のどの部分が大事なのか分からない読み方ですよね。
 読んでいる分量は多いながらもきちんと原稿を読めているので、フローにある程度の字は書けるのですが、「こんなにたくさんフローに書かせておいて何が言いたい?」という感じがしました。

 二反も、まとめに失敗している気がします。
 「この方向性でまとめよう」といったものをはっきりと意識しつつスピーチしているのですが、ジャッジに投票して頂けるような投票理由の提示に至っていないかも…

 こうして、自分のディベートを聞き直して、真摯に反省して、改善を図るって大事かも!
 
何せ、ジャッジのコメントを聞いて反省するのとは質が違いますから!

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 できれば、同じ【共通論題】でディベートに取り組んでいる北海道地区の皆さんに、このディベートのコメントを頂戴したいです。

 北海道支部の方々はこの論題に対して「調べれば調べるほど『裁判員制度はうまくいくのか?』と疑問に思う」という方が多そうです。

 しかしながら私は、最初に地方裁判所の方からお話を伺い、更にもう一度裁判所を訪ねて実際の裁判を傍聴した後、検察官の方(この方「頭の回転が早い人だな~」と感心しました。やはり、司法試験に合格するような方々はそんな感じなのでしょうか)から制度導入の意義をお伺いして、肯定側に十分一理あるという気分になっているのです。
 逆に、否定側の議論、まだ「これだ!」というものを閃けていません。(きっとリサーチ不足なんです。忙しい日々で…)

 北海道ではどのようなディベートが展開されているのか、気になってます!

 どなたか、北海道で行なわれている試合の様子を、ICレコーダーで記録して、その音声をWebで公開して欲しいなぁ…

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 とまあ、決して他の模範とは言えないディベートの記録を公開しても、全体的な向上のためになるのかな、と。

 やっぱり互いにどんどん公開しよう、という流れが形成された方が、現状のディベート界にとってはメリットがありそうな気がします。

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2006.12.05

ICレコーダーでディベートを公開

 模範的なディベートをもっと公開して欲しいです。
 他地区で、他校で、どのようなディベートが展開されているのか、知りたいです。

 でも、ビデオ撮影したものを編集して、要求された分をダビングして送付して…って、大変ですよね。

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 それよりも、ICレコーダで記録された音声データを編集してWebに公開する方がコストもかからず、入手する側もアクセスするだけで簡単だと思うのですがいかがでしょうか?

 ということで、昨年行なわれた第3回東北ディベート交流研集会で記録されたディベートの様子を公開します。

 公開に関しても、ディベーターに「ネットで公開していい?」と確認するだけでOKな気がしますが…顔が映るビデオの公開・配布よりも手軽かと思うのですが(この点で何か問題があることをご存じだという方は、教えて下さいm(_ _)m)

 このように公開しておくと、例えばディベートの授業をされる方があらかじめダウンロードしておいて、授業の進行に合わせて音声をして生徒にフローを取らせる、などの活用が考えられます。
 もちろん、各校のディベート部の練習にも使えるでしょう。

 ICレコーダーさえあれば、あとはパソコン上で『spwave』というフリーソフトを使って編集できます。
 このディベートの様子を公開しようという呼びかけ、皆さんはどう思われますか?
 (やっぱり、ジェスチャーやジャッジの方を見る様子などが分かるビデオ画像の方が良いと言う方がいますか?)

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2006.12.01

国語の研究大会で、ディベートを用いた研修を

 もう1ヶ月も前の事になってしまいましたが、10月31日(火)に角田市の角田中学校で、宮城県連合中学校教育研究会・国語部会主催による『第45回宮城県中学校国語教育研究大会大河原大会』が行なわれました。

 僕は理科の教員なのですが、そこでディベートを用いた研修を行なうということで、ジャッジとして参加しました。
 ついでに、国語の研究授業を見学させて頂きました。
 他教科の授業を見学する機会はめったにありませんので、『走れメロス』を題材にしたパネルディスカッションの授業は、新鮮でした。こういった機会に学ばせて頂いた授業のコツを、自分の授業にも活かしてみたいと思いました。
 また、本校(東北学院中高)に近い公立中学校で、選択国語として、ディベート、そして『ディベカッション』の授業を実践されている先生の発表を聞きました。内容も立派だったのみならず、パワーポイントのプレゼンがかっこよかったです。

 そして、いよいよ、ディベートを用いた研修となりました。

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 東北のディベーターを結ぶメーリングリスト(ML)東北ディベートネットワーク」に、三浦二三夫先生から、ディベートを用いてどのような研修を行なうか、そしてどのような論題を設定すれば良いのか、という相談が来ました。

 この場合、もちろん参加して下さる方々にディベートについて知って頂くのも大切な目的なのですが、同時に国語の先生方にディベートを通して、国語科の課題について考えて頂くきっかけを提供することも大切だと考えました。まさに「ディベート“を”学ぶ」のと同時に「ディベート“で”学ぶ」一石二鳥を考えるわけです。

 ただ、教科の違う私が、国語科の課題について詳しいはずがなく、三浦先生に幾つかの論題案を提示してもらってから考えました。
 その中でも、“でぃべーたぶる”な(debatable:肯定・否定の双方に一理ある)論題を選ぶ必要があることは言うまでもありません。

 最終的には、三浦二三夫先生と夕食を共にしながら、論題を練り上げました。
 以下、MLへの報告より引用します。

----- ↓ 以下、引用 ↓ -----

 昨日、三浦二三夫先生とお会いして、夕食を共にしました。
 非常に有意義な時間を過ごすことができました。

 その中で、標記の件、進展がありましたので、忘れないようにMLに流します。

> 4 グラフや表の読み取りは読解力として扱うべきである
> 5 国語科教育は文学教材の読解中心の指導に戻るべきである。(あるいは逆の立場から)

 三浦二三夫先生から資料等を頂戴して、勉強させて頂きました。

#その中には、『中等教育資料』H18.4月号にお書きになった、松本茂先生の資
#料『「読解力」の育成を目指すためには』がありました。
(中略)

 ということで、下記の論題がバランスが良いのではないかということになりました。

『日本の国語の教科書には、PISA型読解力の教材を大幅に増やすべきである。是か非か』
 更にプランには「PISA型読解力の教材を増やすために、長編の文学教材を減らす」を“わざと”入れるのが良いということになりました。

 現行の教科書は、漱石・鴎外作品が復活した、という状態です。国語の先生方は歓迎の様子です。それを敢えて「再び減らす」ことを入れて、漱石・鴎外作品の良さ(現状を維持する意義)を対立軸に置いたディベートをするのはどうか、ということです。

 国語の先生方にとっては、肯定も否定も一理ある、ディベータブルな議論として聞いて頂けるような気がしました。

----- ↑ ここまで ↑ -----

 つまり、ディベータブルと思われる2つの論題を、片方をメインの論題、もう片方を付帯文にすることで合成し、肯定・否定の対立軸がはっきりするような論題にしてみたのです(^^)

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 ディベートを用いた研修の時間になってようやく、会場に池田修先生が登場しました(^^)

 実は三浦二三夫先生より、ジャッジとして、大学の先生をお招きしたいという依頼がありました。支部長の江間先生も、今年より東北福祉大にお勤めの上條先生も、都合がつかないということが早い段階で分かっていました。
 何と京都から池田先生がお越し下さるとは、話を伺ったとき、ビックリでした!

 でも、共にジャッジができるのはめったにありませんので、嬉しかったです。
 …めったにない=全国大会は引率者で参加する、という強い希望が含まれています(^^;

 しかしいざ、ジャッジをしてみると・・・マイナージャッジは嫌だなあとか、池田先生と判定が違っていたらどうしようとか思っちゃったり(^^;

 でも、試合を聞いて(この時僕のジャッジスタイルは「Tabula Rasa」なんだなあと、強く思ったのでした)、フローに残ったことだけで判定を…真に「PISA or 長編文学」の比較に答えを出せませんが、今回のディベートによって聞かせて頂いたことだけを元に判定を出しました。3-0で肯定側でした。

 で、ここで池田先生が、講評をしている中で、また素晴らしい方法を実践されるのです。

 「会場の皆さん、肯定側が勝ったと思ったら“パー”を、否定側が勝ったと思ったら“グー”を出して下さい。」

 をを!

 私は夏まで「肯定側が勝ったと思った人、手をあげて下さい」という聞き方をしていたのですが、当然、心の中では否定側でも、周りに流されて手をあげてしまう人がいるかもしれません
 ところが池田先生の方法は、「全員が一斉に上げる」ので、上記の懸念がありません
 かつ…その後で…「ではグーの方は手を下ろして下さい」
 …すると、肯定と否定で、どちらが多いのかはっきりします

 このオーディエンス判定の確認方法は、頂きです!!

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 池田先生と、本校OBのもう一人とで、私達夫婦がよく行くお店で夕食を共にしました。そこでも様々なお話を伺うことができ、有意義でした。
 美味しいお酒を飲みながらも、池田先生の話をメモする僕…だって、貴重なお話は絶対に忘れたくないのですよ(^^;

 その中で、この、判定の話になりました。

 「ジャッジの判定は3-0だったけど、聴衆は肯定・否定のどちらの意見にも納得しているだろうと思って、確認したんですよ。案の定、会場は半々でした。つまり、論題が適切だったということです。名越さんが(論題策定に関して)いい仕事をした、ということですよ。

 池田先生、痛み入りますm(_ _)m

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2006.11.24

授業ディベートの“まずい”広がり&みんなで教えませんか?

 確かに、学校の授業でディベートが取り上げられる機会は格段に増えたと思います。

 ですが、教員側のディベートに対する理解が少ない状態であるのに、強引?にディベートの授業を行ない、それによって生徒が困っているのではないか?という印象を持っています。折角ディベートに注目してくれる機会だというのに、そんなディベートをやらされる生徒たちが可哀想です。

 証拠があるのですよ。

 皆さんどうぞ教えて!goo」と「Yahoo!知恵袋」のそれぞれで、『ディベート』を検索してみて下さい
 結構な数の質問がHITするのです。
 そして、それらの質問の中に結構な数で「今度授業でディベートをします。~~~という論題で肯定側なのですが、どうしたら良いか…」という、具体的な質問があるのです。

 繰り返しますが、ディベートの授業が広まっていることは嬉しいのです。
 しかし、その論題があまりに酷い! 本当に生徒が可哀想に思います。

 ・・・具体的なものは、今回は挙げませんm(_ _)m

 恐らく教員側は「~~~について学んで欲しい」+「ディベートにも取り組んで欲しい」という形で論題を決めるのでしょう。それは同じ職業の者として理解出来ます
 しかし、その議論をやらされる生徒たちが、どのような議論の結果に至り、授業の結末がどうなるのか、教員側は想定できているのでしょうか?本当に疑問です。

 少なくとも論題は、「肯定・否定の双方に一理ある」ものでなければ、ゲーム性が損なわれて、ディベートがつまらなくなるでしょうに・・・。

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 私は、「教えて!goo」の方で何度か回答をしているのですが、正直「追いつかない…」と思ってしまっています。
 質問の数がそこそこ多い上に、厄介な論題も多くて「これはおいそれとは答えられない」という感じです。

#「そんな論題絶対に選ばないのに」とか思ってしまう論題にもアドバイスを考えたり…。

 それだけ、全国で様々なディベートの授業が行なわれていて、かつそれが、「教えてあげなければ…」という状態である、というのが現実だと思われます。

 そこで皆さん!
  というかお時間のあるディベーターの皆さん!
   回答者になりませんか?

 RSSリーダーを持っている方がいたら更にGood!だと思います。

 「教えて!goo」でも「Yahoo!知恵袋」でも、検索結果をRSS出力してくれます。

教えて!goo」の検索結果↓
http://oshiete.goo.ne.jp/search/search.php?status=select&MT=%A5%C7%A5%A3%A5%D9%A1%BC%A5%C8&mt_opt=a&qatype=qa&sr=norm&ct_select=0&ct0=&ct1=&ct2=&st=all&tf=all&dc=10&fr=1&rss=1

Yahoo!知恵袋」の検索結果↓
http://search.chiebukuro.yahoo.co.jp/search/search.php?p=%A5%C7%A5%A3%A5%D9%A1%BC%A5%C8&rss=1

 これをRSSリーダーに登録しておけば、全国の誰かが質問した、という情報をすぐにキャッチできます。
 それぞれのサイトで、ディベートの経験がなさそうな方々からもいろいろとアドバイスが寄せられていて、それはそれで良いのですが、やはり、教室ディベートの知識のある人からの視点でのアドバイスが大事だと思うのです。

 「え、私には答えるの無理ですよ~」とかしりごみしているディベーターの方!
  ディベート甲子園を経験しているのであれば十分にアドバイスできますって!
  「メリット・デメリット」の考え方とか、反駁の思いつき方、とか、普通にやってたでしょ(^^;

 全国により良いディベートの取り組みが増えることを願って、私達ができることをちょっとずつ頑張れたらと思う次第です。

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〔訂正〕9分の2→9分の3

 annnoymouseさんより教えて頂きまして、やはり九州支部の大会は、2005年度から大会名が変ったものの、九州支部が主催の大会であり、2004年度以降続く秋季大会であると判断しましたので、後程訂正いたします。

#一旦寝て起きてから(只今AM2:24)

 ご存じの通り私は教員として部活動の顧問をしている訳なのですが、「支部主催の公式大会」と「関連団体等が主催する“冠大会”」とでは、出張扱いになるか、生徒に大会参加費や交通費の補助が出るのか、などで違いがあるのです。

 恐らく九州支部の大会は、公式大会として認められているのだろうと推測されます。

#これに関して情報をお持ちの方、教えて頂けたらと思います。(メール等も可、です)

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 まるで別件ですが、九州地区の大会は、沖縄県も含むので、集まる皆さんは本当に大変だなあ、と思います。

 ネット等でのディベート企画を、更に推し進めたくなる気持ちになりますが…そこまで需要はないのかな?

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2006.11.22

9分の2・・・・・いいの?

 全国教室ディベート連盟は、「小学校・中学校・高等学校等の児童・生徒及び教員等を対象に教室ディベートの研究会・研修講座・ディベート大会等の事業を行い、ディベートの発想と技術を学校や社会に普及させることをもって、健全な市民社会を構築することを目的とする」団体です。(定款第3条)

 そのために下記のことを活動しています。(定款第5条)

 (1) 小学校・中学校・高等学校におけるディベート教育実践及びその交流
 (2) ディベートの研究会・講習会の開催
 (3) ディベートを普及させるための教材開発
 (4) 全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)の開催 
 (5) その他目的を達成するため必要な事業

#以上、定款 → 
http://nade.jp/aboutus/teikan.html

 また、上記を行うために、全国を下記の9ブロックに分けて支部の活動を進めています。

北海道支部 (北海道)
東北支部 (青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島)
関東甲信越支部(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・山梨・新潟・長野)
北陸支部 (富山・石川・福井)
東海支部 (愛知・岐阜・三重・静岡)
近畿支部 (大阪・京都・滋賀・奈良・和歌山・兵庫)(URLのリンク切れでした!)
中国支部 (岡山・広島・山口・島根・鳥取)
四国支部 (香川・愛媛・徳島・高知)
九州支部 (福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)

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 Debateフィードバック掲示板で、秋季大会の情報をまとめ始めたのはいいのですが、

 秋季大会が行なわれている支部は、今年で言えば、北海道と関東甲信越の2つだけですよね?

 合ってますよね?(自信がなくなるなぁ…)

 過去に九州であったことは知っていますが…
 現在では、9分の2…つまり全体の22%でしか、“支部主催の秋季大会”は行なわれていないのですよね?

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 ただ実際には、東北支部では『交流研集会』を年末に(今年は12月23(土・祝)と24(日)に実施する可能性が高い)実施するなど、他の支部でも、後期と呼ばれるディベート甲子園が終了した後のシーズンに、“秋季大会ではない”形でディベートの大会などを開催し、中高生にディベートに取り組んでもらう機会を設けているのではないかと思われます。

 そういった大会の情報を、こちらのスレッドでまとめたいと思います。

 私もリサーチ作業を進めるのですが、もしもこちらをご覧の方で、各支部が関わっている大会の情報をご存じの方がいらっしゃいましたら、掲示板への書き込みという形で情報をお寄せ頂けると幸いです

 下記に、整理用のフォームを用意いたしました。

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 名称 :
     (****年で第~回)
参加対象:
 主催 :
共催・後援・協力等:
試合形式:
【最近の大会での論題】
※大会のURL
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 皆さん、どうぞ宜しくお願いたします。m(__)m

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