新幹線の中で問題を問いていて、また、千葉県の某イベント会場で考えて、気づいたことが有ります。
なぜ、問題演習をたくさんやる必要があるのか?
また、それに対して、物理の教員として違和感を感じるのは何故か?
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問題演習をこなすことで身につく力が3つあります。
(1)集中力 (←訓練が大事)
(2)集中するための持続力 (←訓練が大事)
(3)国語力 (←多様な問題に出会い、多様な気付きが必要)
一方で、問題演習をこなしても、考えなければ身につかない力があります。
(4)物理の体系的な理解
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「数をこなせば身につく」と考えられがちですが、やりっ放しでは何も残っていない、という事例は、全宇宙の星の数ほどあると思われます。
「数をこなして身についた」というのは、例えば「(テスト等で)イタい目に遭った」などで、自然と(=イヤでも)考える機会となった場合かと思われます。
◯付けして「合っている」とやり過ごした場合に、実は「何故合っていたか」を考える機会がないので…特にマーク模試で正解を振り返らない場合には、模試にお金を使った意味が、実はありません。
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ですから「数をこなす」ことと、「考える事」を、切り分けて考えると、分かりやすいと思います。
「考えるため」にアクティブ・ラーニング
「経験を積むため」に問題演習
当然、「経験を積んで、かつ考える」ことも可能です。
「アクティブ・ラーニング型(AL型)授業での問題演習」です。
この場合「それでも問題演習が足りない」という場合には、「なら必要(志望校等)に応じて、自主的に行いなさい」となります。
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ここで、アクティブ・ラーニング型授業の、弱点が見えてきます。
・数こなす授業で身につく能力が、3つ。
残りの1つは、身につく可能性もゼロではない。
・アクティブ・ラーニング型では、物理体系の理解に繋げることができても
問題演習量が足りなければ、得点に繋がらない。
⇒つまり、3-1で、「問題演習型授業」に負けるのです(^^;
ですが、大方の物理の教員は、気づいているはずです。
「問題演習をやらせたのに、結果が出ない生徒」の存在がいることを。
そして、それは「本人のやり方が悪いんじゃないの?」と
教える側のアプローチの方法に目を向けていないだけではないか、ということに。
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ですから、教員側のアプローチは2つですよね。
「問題演習主体でも、たまにアクティブ・ラーニングで、物理現象について考えさせる」
「アクティブ・ラーニング型主体でも、問題演習量の大切さを意識させる」
小さな結論は以下の通りです。
「なぜ従来型の授業の先生方と、アクティブ・ラーニング型に取り組む先生方が、相容れない状態が生まれているのか、よくよく考えると、よく分からない(=別な要因で対立しているのではないか?)
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